三度の飯より野球が大好き! 山本祐香です。

嘘でしょ……。札幌の地に降り立った瞬間、東京を出発したときと変わらぬ熱風が体にまとわりつき、私はそうつぶやいていました。7月上旬だというのに、連日夏日を記録する北海道。そんな暑い暑い土曜の午後、大会を直前に控えたホーネッツ・レディースの練習にお邪魔してきました。

大会一週間前の練習に密着

北海道唯一の女子硬式野球クラブチーム、ホーネッツ・レディース。今年5月に初めて平日の夜間練習に訪れ、野球にかける思い、練習中の真剣な眼差しと練習後のかわいらしい笑顔のギャップ、お互いを尊重しあいながら高めあう意識、選手のみなさんの様々な魅力にズキュンと胸を撃ち抜かれ、もっと知りたい! 伝えたい! という思いから、今度は週末の練習に伺うことに。

12時45分。車でしか行けない某練習場に到着すると、すでに今日練習参加の全選手の姿が。

画像: のどかな風景

のどかな風景

その中に、初めて会う選手がひとり。川村真莉菜内野手です。

画像: #8 川村真莉菜内野手 1995.11.27 右投/両打

#8 川村真莉菜内野手
1995.11.27 右投/両打

私を見つけるなり、「初めまして、川村真莉菜です!」と笑顔で元気に挨拶をしてくれて、こちらもつられて一瞬で笑顔になってしまいました。練習体験の女性も加わり、全9人でまずはストレッチから。そしてランニングをし、ウォーミングアップを進めます。

画像: 各自、自分の決めたウォーミングアップをする

各自、自分の決めたウォーミングアップをする

画像1: 大会一週間前の練習に密着

よく見てみると、各自違う動きをしています。その理由を金由紀子内野手兼監督に聞いたところ、「みんな年齢も違うし、内容や数をそろえずに各自でやった方がいい」とのこと。なるほど。全員そろってウォーミングアップをするところしか見たことがないので考えたこともありませんでしたが、効率的ですよね。

ウォーミングアップが終わったようなので近づいてみると、監督が「ここで焼肉できたらいいのにね」なんて言ったりと和やかな雰囲気。私はホーネッツ・レディースの、この“ちょうどいいあんばい”の空気感がとても好きなんですよね。やることはしっかりやりつつも、ピリピリした空気は絶対に作らない。女子野球の練習を間近で見たのはホーネッツ・レディースが初めてなのでわかりませんが、これがホーネッツ・レディースの空気感であり、女子野球の空気感でもあるのかな、と思いました。

お次は、キャッチボールです。最初はグローブのパシーンという音だけが響いていましたが、キャプテンが声を出したのをきっかけに、次々と声をかけ合いながら投げ始めます。

画像2: 大会一週間前の練習に密着
画像: 横島花帆キャプテン

横島花帆キャプテン

画像: 横島キャプテンは、小さな体から大きな声を出しチームを盛り上げる

横島キャプテンは、小さな体から大きな声を出しチームを盛り上げる

画像: 中村蛍投手

中村蛍投手

画像: 立野歩佳投手

立野歩佳投手

画像: 本吉若菜内野手

本吉若菜内野手

画像: 齋藤舞捕手

齋藤舞捕手

画像: 川村真莉菜内野手

川村真莉菜内野手

画像: 高橋はるか投手

高橋はるか投手

画像: 金由紀子内野手兼監督

金由紀子内野手兼監督

今度は二人一組で向かい合って、ひとりがボールを投げ、もうひとりがバットでワンバウンドかノーバウンドで連続20球打ち返します。20球連続でできないとやり直し。なかなか終わらない組には「まだやってるのかー」とヤジが飛びます(笑)。

画像3: 大会一週間前の練習に密着
画像4: 大会一週間前の練習に密着

いよいよ実戦を想定しての練習が始まります。まずは、バント処理の練習です。

画像5: 大会一週間前の練習に密着
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画像7: 大会一週間前の練習に密着
画像8: 大会一週間前の練習に密着
画像9: 大会一週間前の練習に密着

監督の指示でそれぞれがポジションにつき、ノーアウトランナー1塁の状況を作ります。ワンプレイごとに監督から「今のはこうするんだよ」「もう一回考えてやってみて」「いまのいいよー」と、ときどき動きを交えながら指導が入ります。ノーアウトランナー2塁、ノーアウトランナー満塁、ノーアウトランナー3塁とパターンを変えてひたすらバント処理。ランナーは状況によって盗塁もします。

画像10: 大会一週間前の練習に密着
画像11: 大会一週間前の練習に密着

14時30分。ランナーのユニフォームが真っ黒になったころ、バント処理の練習が終わりました。休憩中にひとつ質問を。なぜ女子野球は男子野球に比べて、野球をやっていない人でも知っているようなメジャーどころのメーカーのグローブを使っている選手が少ないのか。男子だと、どの年代でも同じようなメーカーが多く見られますよね(メーカーと契約しているなどの理由を除いても)。道具のメーカーをチェックするのがクセの私にとっては、ホーネッツ・レディースに限らず、女子野球はいろいろなメーカーのグローブが見られて楽しいと思うと同時に、とても気になっていたことでもあったのです。

画像12: 大会一週間前の練習に密着
画像13: 大会一週間前の練習に密着
画像14: 大会一週間前の練習に密着

玉澤、ワールドペガサス、シュアプレイ、ジームス、XB…本当に様々だけど、うーん、特に理由がないんじゃないかな、という話になっていたところに明確な答えを持った選手が。

「他の人とかぶるのが嫌だから」

わかりやすい! 「これって女子っぽい発想かもしれませんね(笑)」なんて笑いながら、オリジナリティーの求め方に男女の違いがあるのかもと考えていました。メーカーはメジャーなものを選んで値段が高くなってでも細かくこだわったオーダーグローブを作ることでオリジナリティーを求める男子と、他人とかぶらないメーカーを使うというやり方でオリジナリティーを求める女子。もちろんみんなとは言いませんが、そんな思想の違いも理由のひとつかもしれませんね。

休憩のあとは、投内連携の練習です。

後編へ続く↓

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