三度の飯より野球が大好き! 山本祐香です。

生まれ育った北海道の女子野球事情が知りたい、ということで前回に引き続き、北海道で唯一の女子硬式野球クラブチーム「ホーネッツ・レディース」に密着です。

それでも野球が好きだから①はこちら↓

北の大地の女子野球

NPO法人 北海道ベースボールクラブが運営している「ホーネッツ・レディース」は、主に北海道札幌市で活動している女子硬式野球チームです。今回は火曜日に行われていた夜間練習にお邪魔しました。

キャッチボール、投球練習が終わったあとは守備練習。ノックが始まる頃に登場した選手兼監督、実は日本代表としてワールドカップに6回も出場している上に、ベストナインや打点王にも輝き、チームキャプテンも務めた方です。この北の大地にそんなすごい方がいるなんて! ドアの開く音が聞こえ、緊張の面持ちで振り返った私の目に飛び込んだのは金由紀子監督の笑顔。

画像: #55 金由紀子内野手兼監督。日本代表として6回ワールドカップに出場し、チームキャプテンも務めた

#55 金由紀子内野手兼監督。日本代表として6回ワールドカップに出場し、チームキャプテンも務めた

素敵な笑顔に一気に緊張が解けました。そして、実は金監督が私の父と同じ天塩町という道北の町出身なので、まずは雑談がてらそのお話から。北海道は広いので、人が密集する札幌市やその近郊以外の出身地が同じというのは親近感が湧きます。父の実家があった場所を言うと、正確にわかっていただけて嬉しかったです(笑)。

そんな天塩町の少年野球チーム“天塩タイガース”で野球をはじめた金監督、中学では女子の野球部入部が許されなかったり、高校でもソフトボール、野球を経て最終的にはバレーボールをやることになったりと、ずっと野球をやり続けられる環境ではなかったようです。野球から離れた時期もありながらも、やっぱりもう一度やりたいと23歳で本格的に再開。

ちなみに、バレーボールは腕を上に伸ばしてボールを打つスポーツ、野球は腕を顔の横から前に出してボールを投げるスポーツなので、それぞれの競技を始めるとき日々の練習で身についてしまったそのクセを直すのが大変だったそうです。確かに、腕の使い方の違いなど言われればそうですが、バレーボールと野球をどちらも本格的にやったことのある人なんてなかなかいないので、考える機会がなく興味深いお話でした。

金監督の野球を続けるモチベーションとなったのが、目標とする選手が身近にいたこと。日本代表のキャプテンを務めていたその選手を目標に日々努力を続けた結果、自身も日本代表に選ばれ4番を打つまでに。レベルの高い環境に行けば行くほど、周りの野球の上手さに驚き、いろいろなことを知り、考え、また練習を繰り返す。そうやって女子野球界を引っ張ってきた金監督は今年40歳を迎えますが、「まだ、こいつらに負けたくないから」と必死にノックを受ける選手たちを見ながら、笑顔を見せます。

ホーネッツ・レディースにも目標とする選手が身近にいればモチベーションになるのだけれど、と監督。いやいや、いるじゃないですか! 金監督、あなたですよ!

「いや、こいつら私のことナメていると思うよ(笑)」

そんなことありません。この日は通っている札幌市立清田高校野球部の練習に参加しているため、ホーネッツ・レディースの練習には来ていなかったエースの立野歩佳投手が、翌日高校に訪れてお話を聞いたとき、金監督についてこうおっしゃっていました。

「技術的なことはもちろんですが、自分にとても厳しいところを尊敬しています。私も上を目指すために監督のようにストイックになります」

画像: #17 立野歩佳投手。ホーネッツ・レディースのエース。札幌市立清田高校グラウンドにて

#17 立野歩佳投手。ホーネッツ・レディースのエース。札幌市立清田高校グラウンドにて

そんなお話をしているうちにノックが終わり、今度はバッティング練習が始まります。倉庫の中をネットで半分に仕切り、ティーバッティングとフリーバッティングをします。

画像: キャプテンである#24 横島花帆内野手と、#4 柳谷優花外野手も、ノックの途中から加わっている

キャプテンである#24 横島花帆内野手と、#4 柳谷優花外野手も、ノックの途中から加わっている

フリーバッティングはどんなにいい打球を飛ばしてもすぐに壁に当たってしまいますが、かまわずにどんどん打ち込みます。

画像: 飛ばしそうなオーラを感じる#16 齋藤舞捕手

飛ばしそうなオーラを感じる#16 齋藤舞捕手

キャッチャーの齋藤選手が、力強い打球を飛ばしていたので、金監督に「いいバッティングしていますね」と言うと、「4番にしようと思っているんだよね」とのお返事。齋藤選手は高校3年生で、このチームでは最年少ですが、パワーは一番です。ホーネッツ・レディースには齋藤選手を含め高校3年生が4人いますが、金監督は今年この高校生たちに期待しているそうです。

10時を回ったころ、バッティング練習が終わりました。今日の練習はこれで終わりのようです。ストレッチをして、練習終わりのミーティングです。時間も遅く恐縮ですが、選手ひとりひとりにお話を聞かせていただきました。次回、女子野球の現状と彼女たちの思いをお伝えします!

※この記事は「ゆるすぽアンバサダー」が作成した記事です。記事内の権利関係等の責任は筆者に属します。

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