熊本地震の影響により練習場所を失った、益城町の少年少女サッカーチーム F.C.BIGWAVE。現在もまだ、県内のほかのチームの練習場を間借りしている状況が続いています。

「子どもたちに1日も早く日常を取り戻してあげたい」

そんな想いで、新しい練習場を作るべく「グラウンドを作ろうプロジェクト」として活動を続けていらっしゃる、F.C.BIGWAVE代表の梶原一泰さんにお話を伺っています!

●前回の記事
練習場を失った子どもたちに、一日も早く日常を取り戻してあげたい―グラウンドを作ろうプロジェクト(前編)―/がまだせくまもと!#68

熊本地震が起こる前のように、また子どもたちに伸び伸びとサッカーの練習をさせてあげたい。そして、ほかの子どもたちや大人たちも集い、地域に貢献できる場所にしたいと考え、新しいグラウンドを作る活動を始めた梶原さん。それからというもの、来る日も来る日も土地探し、資金集め、法律の壁などさまざまな問題にぶつかる毎日でした。

そんな中、今年2月に、あるスペシャルゲストが訪れてくれました! かつて柏レイソルのジュニアユースに所属していたこともあり、音楽を通じてサッカーに関わる活動も数多くされている、ナオト・インティライミさん。グラウンドの候補地の一つである芝生畑を訪れ、子どもたちと一緒にボールを蹴り、「未来へ」という曲を歌ってくれました。

「すごく良かったです、生で聴くと。後ろでF.C.BIGWAVEの旗を持ってくれているのはお父さんたちですが、真ん中で持ってる人は全然見れなかったっていう(笑)」

ほんとですね…(笑)。でも、音だけでも十分すぎるほど伝わる温かいメッセージ。勇気と幸せをもらった子どもたちは、その数日後には新しいグラウンド作りのために頑張っていました。

「グラウンドを作る」なんて発想は今までなかった。今、すごくいい経験をさせてもらっている

画像1: 写真提供=F.C.BIGWAVE

写真提供=F.C.BIGWAVE

「以前練習していたグラウンドで今は仮設住宅の団地になっている所に、ゴールを取りに行ったんです。がけ崩れがあったのでゴールが泥まみれになっていたんですが、芝生畑に付けてもらった水道を使って、子どもたちが洗ってくれました。

子どもたちにとっては、グラウンドがない、ゴールもないというのは今まで経験がないことだし、『グラウンドを作る』なんて発想はそもそもない。もちろん僕もそうでした。普通はグラウンドなんて最初からあって、そこに行って練習するものだから。でも今、すごくいい経験をさせてもらっていると思います」

画像: 加藤順大選手により寄付されたゴール

加藤順大選手により寄付されたゴール

ゴールは加藤順大選手からも寄付があり、「物」の面では、あとはナイター照明が課題として残りました。そして、土地の造成。これらには大きな費用が掛かります。

「そこが本当に難しいのですが、今集まってきている皆さまのご厚意を無駄にしないよう、活動を続けていきたいと思います。必ずプロジェクトを成功させて、“グラウンドを失った”というマイナスを補うだけじゃなくて、プラスに持っていきたい。『グラウンドができて良かった』って全ての人に思っていただけるようにしたいです」

グラウンドが完成したら、プロジェクトに協賛してくださった企業のフラッグを掲出し、イベントなどさまざまな話題づくりをしてPR効果を上げ、企業に恩返しをしたいと梶原さんは話します。オープニングイベントを開催し、子どもたちもJリーガーも地元の農家の皆さんも一緒になって楽しむのが夢なんだそう。グラウンドにはアスレチックのような遊具も置き、トレーラーハウスで飲み物を販売したり、子どもも大人も気軽に集まれる場所・コミュニティーを目指しているそうです! 何だかちょっとした手作りテーマパークみたいで、すごく面白そうですね!

「まだまだ益城町は普通の住民生活も取り戻せていない状況で、夢みたいな話かもしれないけど、子どもたちが心身共に健康に育つためには運動は欠かせない。国や行政がまずは住民生活を第一にサポートするのは当然のことだと思うので、行政の方にはできる限り負担を掛けず、民間企業と協力して事業として成立させたい。

そして、子どもたちにその場所で『皆さんの支援でできたグラウンドなんだよ』っていうことを感じてもらえたらと思います。周りの大人たちがそういう姿を見せておくと、将来自分が逆の立場になった時に、多分人助けをすると思うんです。何十年後かに、もしまたほかの地域で災害があったら自分はどういう行動を取るか、そのヒントになるように」

実は私も、この連載「がまだせくまもと!」に込めた想いの一つとして、もし今後ほかの地域で震災があった時のために、“熊本はこうやってスポーツを使って元気になっていったんだよ”という記録を残しておきたいという考えがあったのです。この「グラウンドを作ろうプロジェクト」も、グラウンドができたら終わりという一過性のものではなく、そのストーリーは語り継がれ、長きにわたって注目される場所となることでしょう。

「新しく作ったグラウンドを“成功例”として未来に残したい。それは本当に大きなメッセージになると思うので」

でもほんと大変で、最近記憶がないんです…(笑)と最後までおっしゃっていた梶原さんですが、子どもたちが思いっきりサッカーをして笑顔になるその日まで、そして夢の一大テーマパーク(!?)が益城町に生まれるまで、ぜひ頑張っていただきたいですね! ずっと応援しています!

画像2: 写真提供=F.C.BIGWAVE

写真提供=F.C.BIGWAVE

「グラウンドを作ろうプロジェクト」についてはこちら!

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