本格米焼酎、「白岳」。私は今、ロックでいただいています。お湯割り、水割りもオススメなんですよ! あっ、そうだ、先日熊本で買ってきた馬刺しも一緒に…。ん~! 最高!!

はっ! いけないいけない。高橋酒造株式会社 お客様創造本部長 久保田一博さんのインタビューをお届けしている最中でした!

●前回までの記事
【第1話】「誰よりも多く会場に行って『参戦』する。それがスポンサーです」―高橋酒造株式会社―/がまだせくまもと!#62
【第2話】「私たちが協賛しているのは『広告枠』ではなく、ロアッソの『理念』だ」―高橋酒造株式会社―/がまだせくまもと!#63

画像: 「Jリーグは夢や感動を与え、日本を元気にすることができる。だからこれからも脇役として支えていきます」―高橋酒造株式会社―/がまだせくまもと!#64

2007年、ロアッソ熊本(当時ロッソ熊本)がJ2昇格を決めた際、当時のJリーグの方針により、お酒の銘柄である「白岳」のロゴはユニフォームの胸部分から外すことになりました。それに対して何の異議申し立てもせず、J2での胸広告金額の全額を支払い、練習用ウエアにロゴを掲出した高橋酒造。

「わが社は広告枠に対して協賛しているのではない、クラブが掲げる理念に協賛しているんだ」という高橋光宏社長の考えによるものでしたが、その一連の騒動は大きな波紋を呼びました。

騒動の果てに始まった、学生たちとの交流

当時、会社には取材の電話や全国のJリーグファンからの応援メールが殺到する中、ある1本の電話が鳴り響きました。電話の主は、早稲田大学の学生さんでした。

「早稲田大学スポーツ科学部の、あるゼミの生徒さんからの電話でした。

ゼミの生徒さんたちの間でもこの騒動のことが話題になり、高橋酒造は強い抗議をするんじゃないかと話していたらしいのです。そしたら何一つなかったので、学生さんたちも『何でだ!?』ってなったみたいで。

その生徒さんたちが、『Sports Of Japan』というスポーツの取材・研究をするサークルでも活動していて、ゼミとサークルを代表して2名、会社に取材に来たいと言ってきたんです」

そしてその2人の学生さんは、自分たちでアルバイトをして旅費を貯め、熊本まで取材に来られたそう。久保田さんにインタビュー取材をし、その内容を大学に持ち帰り、みんなに共有しました。そしてある程度レポートをまとめたら、今度は第2段階として久保田さんが東京に質問を受けに行くという約束をしていました。

「私、早稲田大学の東伏見キャンパスまで行ったんです。『社交辞令じゃなかったんですか!? 行くって言ってほんとに来てくださったのは久保田さんだけです』と言われました(笑)。30名くらいの学生さんたちから質問を受けて、答えて。その後、キャンパスの前の焼き鳥屋さんで食事会もしました。

そのころ同時に、熊本大学の学生さんたちからも取材を受けまして、2つの大学が同じタイミングで来たので、一方通行ではもったいないと思い、逆に提案をしたんです。同じテーマを両大学に投げて、2カ月間時間を与え、発表会を行うというものです」

研究発表のテーマとして与えられたのは、「クラブ創設から100年以上胸スポンサーによる広告収入を得ておらず(※2007年当時)、しかし世界トップレベルで活躍しているFCバルセロナ。その魅力あるクラブと日本のクラブの違いは何か?」というものでした。

温泉の会議室でプレゼン対決! 早稲田大学 vs 熊本大学!

そして約2カ月が経ったある日――。大型免許を持っているという久保田さんは、ロアッソのキャップをかぶり、自らバスを運転し、スタジアムの最寄り駅に横付けしました。久保田さんが迎えに行ったのは、東京から来られた早稲田大学の学生さんたち。荷物を全員分積み込み、ロアッソのホームゲームが行われるスタジアムへ連れていき、無料で用意したSS席で、熊本大学の学生さんたちと一緒に観戦をしてもらったそうです。

夜は人吉の温泉施設の会議室で、プレゼン発表会。高橋社長と、県庁の方々にもお越しいただき、持ち時間1時間で両大学の学生さんたちが発表を行いました。勝ち負けを決めるというよりも講評を行うというスタイルで、とても有意義でかけがえのない時間が生まれました。

「その後は、みんなで食事交流会をしました。うちの社員も来て合流して。

就職活動を控えた3年生たちは、東京だったら3次試験とか4次試験まで通過しないと企業の社長には会えない。『いいんですか…?』『今がチャンス!』とか言いながら(笑)、社長ともたくさん話をしてもらいました。『ロアッソをどう思いますか?』とか、一人ひとり聞いていましたよ。素晴らしい時間だったと思います」

そしてその日は温泉施設に宿泊してもらい、翌日は高橋酒造の工場を見学し、1泊2日のツアーは解散となったのでした。

「何でもやります」と笑う久保田さん。確かにここまで来ると、私が抱いていた“スポンサー像”はとっくに超えています…!

最後に久保田さんは、こんな話をしてくださいました。

「Jリーグは、スポーツを通して夢や感動を与え、日本を元気にすることができると思うんです。それがうちの会社の理念にも合致しているので、これからも一緒に歩んでいきたいと思っています。

お酒は、料理が主役。白岳は脇役です。スポーツも、ロアッソさんやJリーグが主役で、私たちは脇役。前に出ずに一歩下がって、主役を支えていきたいと思います」

スポンサーとしての、スポンサーの既成概念を越えた、高橋酒造の支援――。スポーツの周りには素晴らしい脇役がいて、そこに巻き起こるサイドストーリーがある。だからスポーツの魅力は奥深く幅広く、私たちを魅了してやまないのですね!

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