三度の飯より野球が大好き! 山本祐香です。

プロ野球も開幕し、野球のある日常がやってきましたね。野球ファンのみなさん、楽しんでいますか? そして、今まであまり興味がなかったけど今年は野球観戦に行ってみようかな、と思っているあなた。朗報です! 今年の野球は今までよりもっと面白くなる! というのも、試合はもちろんのこと、もっと野球観戦を楽しんでもらおうと力を尽くしている方々がいるのです。昨年潜入取材を試みた明治神宮野球場、今年も開幕直前に突撃してきました。数回に渡り2017年の神宮球場をご紹介していきます。

今回は【全力プレーを支える 人工芝編】


前回は、ファンのニーズに応えて進化する球場グルメについてご紹介しました。


今回は、選手がケガなく全力で戦えるよう陰で支えるある方にお話をお聞きしました。

今年初めて神宮球場を訪れスタンドからグラウンドを見渡したとき、昨年とは何かが違うと感じました。みなさんも気づいたでしょうか。

画像1: 今回は【全力プレーを支える 人工芝編】

そう、アンツーカー(ベースなどの周りの赤茶色の人工土)の周りの人工芝だけ、色が違っているのです。ずっと気になっていたこの理由について、グラウンド責任者の長沼佑輔さんにお聞きすることができました。

「2年前に芝を貼り換えたのですが、アンツーカーの周りはどうしてもアンツーカーが飛び散り、目詰まりして硬くなってしまうんですよね。硬くなった芝は足に負担がかかりますし、イレギュラーバウンドの元にもなるので、今回はアンツーカーの周りだけ貼り換えたんです」

――なるほど、それでこの部分だけ鮮やかな色をしていたのですね。それにしても、これだけの広さの芝をいい状態に保つのは、とても大変ですよね。

「はい、試合で使うと芝が寝てしまうので、“ターフレベラー”という機械を使っています」

画像: ターフレベラー

ターフレベラー

「ターフレベラーに乗り走行することで、芝を起こし芝目に充填されたゴムチップ(※)も均等にすることができるんです。ただ、この広さのグラウンドを一回走行するのに、4時間かかってしまうんですよ!」

※ゴムチップは、衝撃を吸収したり人工芝との摩擦を少なくする役目があり、足首やひざへの負担やケガの可能性を減らします。

画像2: 今回は【全力プレーを支える 人工芝編】


――4時間! そうですよね、これだけの広さがあるのですから。でも、外野は内野のように同じところをたくさんの人が通るわけではないので、それほど芝が寝てしまうこともないのでは?

「いえ、全体の面積に対して打球が落ちた部分や選手が走った部分がわずかだとしても、やはり全体を均等にするためにはターフレベラーで整える必要があります。そのわずかなへこみがケガの元になるかもしれませんからね」

画像: 立っている芝と寝ている芝

立っている芝と寝ている芝

――常に最高のパフォーマンスができるように整備されているのですね。では、毎日ターフレベラーを使用しているのですか?

「神宮球場はプロ野球、アマチュア野球、その他イベントと使用頻度の高い球場です。そのため、4時間を毎日というのは難しいですが、可能な限り使用するようにしています。それも難しいというときは、内野だけでも整えます。内野だけだと1時間半で終わりますから」

――他の球場に比べて使用頻度が高いので、より管理が大変ですよね。屋外球場ですから雨も降りますしね。

「神宮球場のグラウンドはファウルゾーンからフェンスに向かって傾斜しており、雨が降ると外に向かって雨水が流れていき側溝に入るような仕組みになっています。人工芝も透水性の良いものを使っているので、水はけは良いです」

――いろいろな工夫がされているのですね。ところで、長沼さんは野球経験がありますか? 野球をやっていた方はなんとなく雰囲気でわかるのですが、長沼さんもそんな雰囲気を持っていますよね(笑)。

「え、そうなんですか? やっていましたよ(笑)。高校のときはこの神宮球場のマウンドにも立ったことがあります」

――おお! マウンドということはピッチャーだったんですね。その試合は勝ったんですか?

「はい、勝ちました! とてもいい思い出です。そんな経験もあって、将来はこのような仕事ができたらいいなと思っていたので、今こうして神宮球場のグラウンド責任者となり、プロ野球選手や大学生、高校生が常に全力でプレーできるようグランド整備をしていることを誇りに思っています」

――長沼さんのような方が支えているからこそ、私たちも楽しく野球を観ることができるんですよね。貴重なお話をたくさん聴かせていただき、ありがとうございました!


スタンドに足を踏み入れた瞬間、目の前に広がる鮮やかな芝。昼は青い空、白い雲とのコントラストが美しく、夜は照明に照らされ艶々と光る。そこで繰り広げられる熱い試合に興奮し、声をあげ、笑い、涙する私たち。そんな日々があるのも、毎日グランドを整備してくれている方々がいるからですよね。お話をお聞きした日も、長沼さんをはじめスタッフのみなさんが、丁寧にグラウンドを整備されていました。その姿を忘れないように、今後も野球観戦を楽しもうと思いました。今日も最高のグラウンドで最高のプレーを!

画像3: 今回は【全力プレーを支える 人工芝編】

まだまだ続く、神宮球場潜入取材2017、次回もお楽しみに!

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