スペイン発祥のラケットスポーツ「パデル」。
同国では競技人口が約400万人(2016年時点)と人口の10%を占め、テニスの約4倍ともはやメジャースポーツに。
壁で仕切られたコンパクトなコートと、ユニークなルールが生み出すプレーの多彩さ。そしてBBQとセットで楽しむ手軽さに魅了される人が続出。
日本でもにわかに盛り上がり始めた新感覚ラケットスポーツの魅力をお届けしています。

●前回の記事
第1話 あの著名人も愛好!スペイン発で人気急上昇!“手軽な奥深さ”で日本でもハマる人が続出

ユニークなルール、だけじゃない

「やっぱりどなたでも簡単にできる、というところじゃないでしょうか。テニス経験者にとってみれば奥深さにハマったり、未経験でも手軽さが入り口になったり。パデルの特徴を端的に表現すると、“入りやすくて奥深い”、ですかね」

玉井さんはパデルの魅力をこう語ってくれました。入り口のハードルも低く、プレーの奥深さから飽きずに長く続けられる。これが、世界中でパデルが盛況となっている源なのかもしれません。

ここで、パデルのルールを、テニスと比較しながら確認してみましょう。

まずラケットは、テニスラケットよりもやや小さく、ガットが張られていません。代わりに、板状の平面部分に複数の穴が開いていることが特徴です。そのため、ボールがラケットのどこに当たっても打ち返すことが可能です。

画像1: ユニークなルール、だけじゃない

ボールはテニスボールと類似していて、パデルボールの方が若干空気圧は低いのですが、感覚的にはほとんどテニスボールと変わりません。そのため、パデル東京で行われているスクールのレッスンではテニスボールが使われています。

コートはテニスコートの約半分の広さ。テニスとは異なり、強化ガラスと金網の壁が両サイドと背後を囲っています。

画像2: ユニークなルール、だけじゃない

プレールールに関する主な特徴は4つ。
・試合形式はダブルスのみ
・サーブ時、サービスライン後方から、ボールを足元で一度バウンドさせ、アンダーハンドで対角側のサービスコートへ打つ
・コートに入ったボールがワンバウンドした後、ガラスまたは金網にリバウンドした際、ボールが空中に浮いている間は相手コートに打ち返すことが可能
・壁を利用し、相手コートへの打ち返しが可能

画像3: ユニークなルール、だけじゃない

これらの特徴から、
①アンダーハンドによって、サーブが入りやすい
②打ちやすいラケット、ダブルス制によるフォローのしやすさ、壁を利用した打ち返しにより、ラリーが続きやすく、リターン方法も多彩に

この2ポイントが“手軽さ”と“奥深さ”を生み、老若男女、ビギナーから上級者まで、幅広い層に親しまれるゆえんになっているのです。

魅力はコート外にもありました。

「競技以外の部分でいうと…、BBQですかね。私自身、最初はパデルをやりたいと思って始めたわけではなくて、魅力を感じたのは、横でやってたBBQなんです。飲みながら、楽しんでやっていて(笑)。そういったエンタメ性に興味を持ったというのが一番でしたね」

そもそも、日本で普及活動が本格化する前にパデルをプレーしていたのは、日系パラグアイ人の方々だったようです。

「彼らは子どものころからずっとパデルをやっていたのに、日本にはパデルがなかった。そんな折、2013年に上陸したのを知って、パデル&アサード(※)というイベントを始めてくれていたんです。そこに私が参加して、心底ハマってしまって。もともと別の会社を経営していたんですが、それもやめて、もうパデルだけやります!って(笑)」

(※)アサード=南米風のBBQ

画像: 玉井さん(1番左)がパデルと出会うきっかけとなった、日系パラグアイ人で日本パデル協会会長の中塚アントニオ浩二さん(左から2番目)と、Jun Satakeさん(左から3番目)。Junさんからプレゼントされた玉井さんにとってのラケット第1号は今でも大切な宝物だそうです/Ⓒ2017 Padel Asia inc.

玉井さん(1番左)がパデルと出会うきっかけとなった、日系パラグアイ人で日本パデル協会会長の中塚アントニオ浩二さん(左から2番目)と、Jun Satakeさん(左から3番目)。Junさんからプレゼントされた玉井さんにとってのラケット第1号は今でも大切な宝物だそうです/Ⓒ2017 Padel Asia inc.

日本におけるパデルカルチャーの夜明け。運命的な出会いを果たした玉井さんは、普及活動に本腰を入れていくのでした。

さて、ルールも確認したところで、次回はいよいよ実践です!

(第3話へ続く)

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