2月19日(日)に開催された熊本城マラソン。その様子を、全3回にわたりたっぷりお届けしています!

●前回までの記事
【第1話】一時は開催が危ぶまれた「熊本城マラソン」。県内外から約1万3千人が続々と集結…!/がまだせくまもと!#51
【第2話】「大地を踏みしめて熊本にエネルギーを!」熊本城マラソン、いよいよスタート!/がまだせくまもと!#52

3キロのコースを走る復興チャレンジファンラン、同時開催された金栗記念熊日30キロロードレースは続々とフィニッシュを迎える中、歴史めぐりフルマラソンのランナーの皆さんはまだまだ長い道のりと戦い、それぞれの想いでゴールを目指していました。

この日、沿道からランナーたちに声援を送り続けた観客の数は、約23万人。今年で第6回を迎える今大会において、過去最高の人数となりました。今年は特に、県外からお越しいただいたランナーの方々へ向けて、沿道から「ありがとう!」と声が掛けられたり、復興支援に対する感謝の想いをつづったボードや旗が多く見られました。また、地元の学校や団体による演奏、チアリーディング、伝統芸能でも応援を盛り上げていました!

「5時間とか6時間とか走り続けられる? チャレンジした人たち、みんな優勝です!」

男子・1位でフィニッシュしたのは、熊本県山鹿市出身で東京農大4年の岡山春紀さん。

画像1: 「5時間とか6時間とか走り続けられる? チャレンジした人たち、みんな優勝です!」

昨年、熊本地震直後の4月16日にサイパンマラソン2016に出場していた岡山さん。家族や友人、被災者のためにという想いで、見事優勝を勝ち取りました。そして今回の熊本城マラソンでは、自己ベストを更新し2時間22分45秒でのフィニッシュ! 目標は東京五輪に出ることだそうです!

女子の1位は、熊本県熊本市在住の吉松千草さん。

画像2: 「5時間とか6時間とか走り続けられる? チャレンジした人たち、みんな優勝です!」

元実業団選手の吉松さんは、熊本市でマラソン教室の講師を務めています。熊本地震後、避難所を訪れ被災者の皆さんと一緒にウォーキングをするなどの活動をしていました。

コスプレなど楽しい衣装のランナーたちも、続々とフィニッシュします! 皆さん驚くほどの好タイム!(笑)

スーツ姿での完走も、すごいです…。

画像3: 「5時間とか6時間とか走り続けられる? チャレンジした人たち、みんな優勝です!」

ロアッソ熊本の応援歌を歌うシンガーソングライター、タイチジャングルさんも見事完走! 前夜祭ではビールとごちそうの誘惑に負けていましたが…(前夜祭の様子はこちら)、頑張りました! ロアッソへのエールを込めた“勝ち点3”ポーズを必死に決めた後は、「もう無理…」と倒れ込んでいました。

画像4: 「5時間とか6時間とか走り続けられる? チャレンジした人たち、みんな優勝です!」

実は今回で4回目の出場だったというタイチジャングルさん。感想を聞いたところ、「間違いなく今までで一番の盛り上がりだった」とのこと。

「熊本城マラソンの実施を英断された関係者の皆さんに、心の底からお礼を言いたいです。俺は疲れて40キロでガス欠しちゃいまして(笑)、2キロくらい歩いたけど…、最後の坂を上り切った所の崩れた石垣にはハッとさせられました。あれを県外の方々に見てもらえたのはよかったと思う。

とにかくみんなすごかった! だって、5時間とか6時間とか走り続けられる? チャレンジした人たち、みんな優勝です!」

手をつないでフィニッシュする人、ゴールした途端、涙が止まらない人…。さまざまなドラマが生まれ、時間はなんと7時間を経過…! フィニッシュゲートでは、大会会長・大西一史熊本市長をはじめ、観客の皆さんも応援を続け、最終ランナーを待ちます。そして、コース最後のカーブから、最終ランナーが一歩一歩、歩みを進める姿が見えました! 最後の最後まで諦めないその姿に、観客の皆さんから「頑張れー!」と声援が飛び交います。必死の思いでフィニッシュゲートにたどり着くと、大西市長に抱きとめられ、一緒にフィニッシュ! たくさんの拍手が送られました。

画像5: 「5時間とか6時間とか走り続けられる? チャレンジした人たち、みんな優勝です!」

涙で声を詰まらせる大西一史熊本市長

そして、大西市長から閉会宣言がありました。

画像1: 涙で声を詰まらせる大西一史熊本市長

「全てのランナーの皆さん、そして応援をしてくださった皆さん、ボランティアの皆さん、本当にありがとうございました」と感謝の想いを述べると、涙で声を詰まらせる大西市長。声を震わせながら、こう続けます。

「マラソンができると思っていなかったです。地震の後は。

ですが、こうして多くの皆さんと共にこの熊本城マラソン2017を無事にフィニッシュすることができて、本当に良かったと思います。多くのランナーの皆さんの走りと、そして多くの応援の皆さん、そして全ての市民の皆さん、県民の皆さんの力がここに集まりました。『必ず熊本は復興するんだ!』という気持ちでこの熊本城マラソン2017を閉会したいと思います。本当にありがとうございました!」

大西市長の言葉通り、この大会に関わった全ての方々がお互いに力を与え合い、熊本の新しいスタートへ向けて気持ちが一つとなった、そんな大会でした。

参加したランナーの方にも、感想を聞いてみました!

画像2: 涙で声を詰まらせる大西一史熊本市長

今回初めて参加したというこちらの女性グループは、沿道からの応援に非常に励まされたとのこと。

「気持ちはずっと前に前にって思ってたんですけど、35キロを過ぎたくらいからだんだん足が動かなくなってきて。でも、沿道の人たちが声を掛けてくれるのがすごくうれしくて、頑張れました!

沿道の応援の方々って、知らない人たちばかりなのになんでこんなに私たちを応援してくれるんだろうと思うと、感動しました。しかもほんとに無償で。今まで、マラソンに出る人ってなんでそんなに頑張れるんだろうって思ってたけど、応援が本当に力になるんだなって分かりました」


――取材を終えてすごくおなかが空いてしまった私は、熊本城の売店でたこ焼きを食べ(笑)、一呼吸置いてから帰路につきました。ランナーで埋め尽くされた通りにはもう市電が走っており、街は普段通りの夜を迎えているようでした。でも、この熊本城マラソンで確かに生まれた何十万人もの力が、これからまた熊本の新しい未来を創っていくに違いありません。

来年はどんな大会になるのか、とても楽しみですね!

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