日本で最もメジャーなスポーツが野球であることは間違いないだろう。ところが近年、スポーツの幅が広がり、野球のことがよくわからないという人たちも増えてきた。その代表格は少年を中心にプレー人口を増やしたサッカーだろう。

そこで野球の専門家と、サッカーのライターが対談し、お互いのイメージや特徴などを容赦なく聞いてもらった。

野球代表は、プロ野球、千葉ロッテマリーンズや阪神タイガースで活躍し、引退後は格闘家に転向してK-1に出場。その後、野球解説者や指導者として活躍している立川隆史氏。

そんな専門家に、授業以外で野球の経験がなく、いまだ野球の試合を見たことがないというサッカージャーナリストの森雅史が質問をぶつける。ヒヤヒヤもののタブーなき対談、第9回をお届けしたい。

画像1: ずばり質問「野球の選手って太っていませんか?」

森:野球の選手って太っていませんか?

立川:太りますね(笑)。動かなくなるんで。

森:太めのほうがメリットがあるということはないんですか? 安定感が増すとか?

立川:昔はそう言われていましたね。身体が大きいほうがずっしりと安定するし、パワーがあるとか、そういう部分を重視してみられていました。でも、今はそんなことないです。むしろ身体の使い方のほうが重要視されていて、うまく身体を使うかさえできていれば太る必要はないと言われるようになりました。

森:ということは、野球選手の体型も変わってきているんですね。

立川:今は太くないほうがスピードがあっていいとされています。だから体型には、かなりばらつきがありますよ。今は色んなポイントがありますから。

森:昔、国立競技場で名投手と言われた方を見たのですが、現役でしたけど、ものすごく太くてビックリしました。

立川:それは下半身がどっしりしていないといけなかったからでしょう。それにそれまで投げたイニング数だとか、投手として活躍している年数だとか、そういうもので下半身の安定感が必要になって、積み重なってそんな身体になったのでしょう。

森:サッカーに比べると相当太かったですよ。

立川:試合が連日ですし、夏バテをしちゃいけないとエネルギーを身体にため込んでるんですよ。

森:逆にサッカーの場合、U-17やU-19世代の日本代表選手たちでも、コーチたちから「食べろ」と言われているみたいです。

立川:野球選手でも食べられない人はいて、そういう人は3食を5食に増やして食べるんです。一回の量を増やせないんで、回数を増やして動いた後に食べると余計にいいんです。そうやって身体を作っていかなければいけない時もあります。ただ……。

森:ただ?

立川:現役の時はいいのですが、引退してからも食欲は落ちないんですよ。だからそこは気をつけなければいけない部分ですね。

森:サッカーも引退した途端に顔がパンパンに腫れてる感じで太る人がいます。

立川:あぁ、誰かわかる気がします(笑)

森:それから日本代表では、今のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が「体脂肪率が多い選手は呼ばない」と言っています。体脂肪率が12パーセントを超えたら招集しないとか。確かにサッカー選手はシーズン前に体脂肪率を計りますけど、日常的に計っているかというと、そうでないクラブもありますね。一方でGK川島永嗣のように、朝起きて夜寝るまでの体重差が1キロいないに収まるように努めているプレーヤーもいます。体重管理という意味で野球選手はどうなんでしょうか?

立川:うーん……(笑)

<続く>

 
[プロフィール]

画像2: ずばり質問「野球の選手って太っていませんか?」

立川隆史(たちかわ・たかし)
1975年10月7日、千葉県千葉市に生まれる。幼いころから野球に親しみ、中学で野球部に入ろうとするが、坊主頭がイヤでバスケット部を選択。しかし高校で再び野球の道に戻ると、ドラフト2位で千葉ロッテマリーンズに入団した。その後、4番打者を務めるなどの活躍を見せた後、阪神に移籍。阪神でも4番の大役を務めるなどしている。引退後はコーチなどをしていたが、2007年にはK-1 JAPANで格闘家としてもデビューするなど異色の経歴を持った。現在は野球解説者ならびに指導者として活躍中。

画像3: ずばり質問「野球の選手って太っていませんか?」

森雅史(もり・まさふみ)
12月12日、佐賀県有田町に生まれる。週刊専門誌を皮切りに数多くの雑誌・書籍に関わってきた。強引な理論を振りかざした突破と爆発的な筆の遅さで読者の予想を超えるオチを目ざしているがいつも苦戦している。地道な取材の前線で体を張り続けているものの、書き始めるまで結論がどこになるのか本人にもわからない。キュートでニートなフットボールジャーナリスト。

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