日本で最もメジャーなスポーツが野球であることは間違いないだろう。ところが近年、スポーツの幅が広がり、野球のことがよくわからないという人たちも増えてきた。

昨日の試合の結果を知らないというレベルではない。順位もわからない、野球選手の名前も知らない、ましてどこが面白いのかわからないという話すらある。

その一方、台頭してきた他のスポーツの代表にサッカーがあるだろう。Jリーグスタート後は、子どもたちを中心にプレー人口が急増。今や少年サッカーの登録人数は少年野球の登録人数を上回る。

はたして、サッカー好きは野球のことをどう見ているのだろうか。また逆に、野球愛好家はサッカーをどんな目で眺めているのか。そこには根深い対立があるのだろうか。

そこで野球の専門家と、サッカーのライターが対談し、お互いのイメージや特徴などを容赦なく聞いてもらった。 野球代表は、プロ野球、千葉ロッテマリーンズや阪神タイガースで活躍し、引退後は格闘家に転向してK-1に出場。その後、野球解説者や指導者として活躍している立川隆史氏。

そんな専門家に、授業以外で野球の経験がなく、いまだ野球の試合を見たことがないというサッカージャーナリストの森雅史が質問をぶつける。タブーなき対談。ヒヤヒヤものの会話がスタートする――。

画像1: えっ!? 元ロッテ立川隆史さんがサッカー記者と対談

森雅史:どうもはじめまして。

立川隆史:はじめまして。

森:実は私、日本に生まれ育ったくせに野球のことを本当にまるで知らないんです。失礼な質問をさせていただくことになると思うのですが、どうか許してください。

立川:いやいや、あまり気にしないでください。

森:早速ですが、野球の人って、サッカーのことを疎ましく思ってるんじゃないかと思っているのですが、いかがでしょうか?

立川:(笑いながら)いやいや、まったくそんなことはないですよ。むしろ僕はサッカー日本代表の試合を見ますから。それに「ウイニング・イレブン」やります。

森:え? そうですか! でも、ニュース報道で野球観戦に来ている人が、日本代表のテレビ放送があるからと途中で帰っていく映像が映されたりしていると、野球人は「イヤだなぁ」って思ってるのではないかと……。

立川:そこに負けないように、こっちも頑張んなきゃいけないって感じですよ。どんなスポーツでもお互いに頑張っていけばいいじゃないですか。

森:逆にサッカーファンが野球の日本代表を見ると、どこまで「日本」代表なんだろうって不思議なんですよ。

立川:そうですね。そこはちょっと感じるところでもあります。時期によってはピッチャーの調整の仕方があったりするので、出たくないと思っても不思議じゃないんですよ。あとはケガの心配があるので、代表優先なのか、チーム優先なのか難しいですよ。どちらかというと、日本の場合はチーム優先かもしれませんね。

森:サッカーだとワールドカップで優勝すると「世界一」だという名誉がありますからね。

立川:野球の世界だと、ワールドベースボールクラッシックという世界大会があんですけど、世界がみんな強いわけじゃないですから。強いチームは世界の中で一桁じゃないですか。その中でアメリカのメジャーの選手が出てこないので、世界一を決める意味があるのかということも考えますね。

森:公式戦で各国のトッププロがぶつかり合うというのは、ものすごく面白いと思うんですけど。

立川:ね! 見てみたいですよ。面白いと思いますよ。もっと野球のおもしろさを広く知ってもらえると思いますからね。メジャーリーグの選手もチームの許可がないと出られないと思うのですからね。

森:世界サッカー連盟は強権的に代表選手を集められますからね。代表選手に選ばれると、拘束できる時間があるんです。

立川:そうなんですか。それくらいやって集めたら、本当に楽しい試合が見られると思いますよ。

森:僕みたいな野球をよく知らない人間も必ず見ると思うんですけどね。「なでしこジャパン」がワールドカップで優勝したときみたいに、ものすごくたくさんの人が見ると思います。

立川:そうですね。そういう大会を見てみたいですね。

<続く>

 
[プロフィール]

画像2: えっ!? 元ロッテ立川隆史さんがサッカー記者と対談

立川隆史(たちかわ・たかし)
1975年10月7日、千葉県千葉市に生まれる。幼いころから野球に親しみ、中学で野球部に入ろうとするが、坊主頭がイヤでバスケット部を選択。しかし高校で再び野球の道に戻ると、ドラフト2位で千葉ロッテマリーンズに入団した。その後、4番打者を務めるなどの活躍を見せた後、阪神に移籍。阪神でも4番の大役を務めるなどしている。引退後はコーチなどをしていたが、2007年にはK-1 JAPANで格闘家としてもデビューするなど異色の経歴を持った。現在は野球解説者ならびに指導者として活躍中。

画像3: えっ!? 元ロッテ立川隆史さんがサッカー記者と対談

森雅史(もり・まさふみ)
12月12日、佐賀県有田町に生まれる。週刊専門誌を皮切りに数多くの雑誌・書籍に関わってきた。強引な理論を振りかざした突破と爆発的な筆の遅さで読者の予想を超えるオチを目ざしているがいつも苦戦している。地道な取材の前線で体を張り続けているものの、書き始めるまで結論がどこになるのか本人にもわからない。キュートでニートなフットボールジャーナリスト。

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