うららかで暖かな冬晴れのある日、メールボックスに届いた1着のメッセージ。

「女性ファッション誌で読者モデルの経験もあって、マラソンやトライアスロンのアスリートでもある美しい歯科医の方をご紹介します! 私も20年後にあんな女性になりたいなと思っている、キュートで若々しいナチュラルな女性です♡」

以前、ゆるすぽで取材した中村美穂さんからのメッセージ。

中村美穂さんといえば、トライアスロンのアスリートとしても活躍する美人スイムコーチ。「どなたかステキなアスリートの方がいらっしゃいましたら、紹介してくださいね」とお願いしていたことから、ご連絡を頂いたのでした。

あの美しくてキュートな中村美穂さんが、憧れる女性…。

いったいどんな方なのだろうかとワクワクしながら、皇居から程無い距離にあるクリニックにお邪魔しました。

画像: 「昔から特別に夢中になれるものはなかった」 40歳を過ぎてから見つけた大切なもの/歯科医ランナー石川恵さんインタビュー①

「こんにちは。わざわざありがとうございます」

ニコニコしながら、そう出迎えてくれた石川恵さん。朗らかで明るい笑顔が印象的な女性です。

「本当に、私なんかでいいんですか…?」

「中村美穂さんが、石川さんのファンだと言っていましたよ」とお伝えすると、「ミホは褒めすぎだと思いますが…」と言って、少し照れた様子を見せます。

石川さんは現在50代、いわゆるアラフィフ世代です。ちまたでは“美魔女”と呼ばれる年齢を感じさせない美貌を持つ女性たちが活躍していますが、彼女はまたそれとは少し違った、とてもナチュラルで柔らかい雰囲気を持っているように感じます。石川さんの若さの源泉は、いったいどこにあるのでしょうか。

本業である歯科医をするかたわら、積極的にレースに出場するなど、趣味の一環として楽しんでいるマラソン。もともと体を動かすことは好きではあったものの、何か一つの競技を継続的に一生懸命にやるということがなかったという石川さんがマラソンを始めたのは、なんと40歳を過ぎてから。いったいどんなきっかけがあったのか?

今回は、そんな一人の女性がマラソンと出会い、新たな人生を歩む物語をお届けします。

きっかけはファッション雑誌の企画だった

「昔から、特別に何かやりたいことはなかった方ですね」

中学の時に始めた卓球は、なんとなく続かなかったといいます。高校では当時人気のあった「おれは鉄平」という漫画に触発されて剣道を始めたものの、冬の体育館の冷たい床の上で、はだしで練習することに耐えられず。大学では漫画「エースをねらえ!」がすごく好きだったこともあり硬式テニスを始めましたが、やはり一生懸命にはなりきれず…。

「硬式テニス部で月に1回、皇居を走るというトレーニングがあったんですよ。当時は街の中を走る人たちは全然いませんでしたし、走るのは苦手で一度も行きませんでしたね。それなのに、今や皇居を何周走っているんだろう、と(笑)。」

石川さんは大学を卒業してからしばらく勤務医として働いた後、アメリカに渡りました。同じ大学を卒業した夫の裕之さんが専門分野の矯正について勉強しに行きたいということで、一緒についていったのです。数年間、ロサンゼルスとボストンで過ごし、帰国後、お金を貯めて今のクリニックを開業しました。

開業してからは特に忙しい日々を過ごしていたそうです。数年がたち、ようやくひと段落したころには、40歳を過ぎていました。それまであまり年齢のことを気にするようなことはありませんでしたが、「あれ、私、このまま自分が夢中になれるものがないまま、人生が終わっちゃうのかな…」と漠然と思っていたそうです。

ある日、クリニックの待合室に置いてある女性ファッション雑誌「STORY(ストーリィ)」を何の気なしにパラパラとめくっていると、ある記事に目がとまりました。

<STORYホノルルマラソン完走プロジェクト 『ROAD to HONOLULU~ホノルルへの道~』始動!>

「走ればキレイになる」をテーマに、雑誌でマラソンメンバーを募集するというものでした。今でこそランニングはブームを超え、ライフスタイルの一部として定着するようになりましたが、当時ファッション誌でこうした企画が行われるのは珍しいことでした。

「皇居で走っている人たちをよく見掛けるようになっていたこともあって、走ることに少し興味を持ち始めていたころでした。ただ、一人で始めようとしても、何をどうしたらいいのか分からず…。そんな時にこの企画を見つけたんです。これだったら、きっといろいろと教えてもらえるんじゃないかなと思って」

こうして石川さんは早速、履歴書と課題作文を書いて、編集部に送ったのでした。

(第2話へ続く)

画像: <写真提供:石川恵>

<写真提供:石川恵>

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