熊本復興への願いを込め、ロアッソ熊本へ贈られた「がまだせ 熊本 負けんばい」のビッグフラッグ。その制作秘話を、これまで3回にわたりお届けしてきました。

●前回までの記事
がまだせくまもと#44『「がまだせ 熊本 負けんばい」ビッグフラッグ物語 ~染太郎を訪ねて~』
がまだせくまもと#45『3人目の仲間は巻誠一郎選手! フラッグに寄せられたメッセージは1000人を超えた!』
がまだせくまもと#46『「日本中のみんなが付いてる!」ロアッソのJ2残留を見守ったビッグフラッグ』

画像1: 「俺は旗の日本代表だ」 旗の力で日本のサッカー文化を底上げしたい/がまだせくまもと!#47

このビッグフラッグの企画・制作に尽力された、有限会社染太郎 代表取締役の影山洋さん。染太郎とは、ビッグフラッグや横断幕、ゲートフラッグなどの制作を手掛けている会社で、影山さんはJリーグ開幕当初から各クラブや選手たちの旗を作り続けてきたのでした。

旗は、クラブや関連企業からの依頼、または影山さんが自ら作ってプレゼントすることもあるそうですが、ほとんどの場合サポーターの皆さんからのご依頼・発注によって作られるそうです。影山さんは、これまでずっとサッカー界に深く関わってこられましたが、その立ち位置はずっと「サポーター寄りの場所」だったと言います。

「クラブから頼まれてクラブスタッフと一緒に作ることもあるんですけど、基本的にはいつもサポーター目線で全てを見てるんです。サッカーに仕事で関わりながらもサポーター目線の人って、実はあんまりいないんですよね。どうしてもクラブ側からの目線だったり、メディア側からの目線だったりになってしまうんだと思う」

確かに、サポーターの皆さんはもちろんのこと、「旗」や「応援」ってサッカーにおいてとても重要なもののはずなのに、それを軸に仕事をしている人って、日本全国で考えてもなかなかいないかもしれません。

「だから、変わった依頼が全部うちに来るんですよ(笑)。うちの名刺代わりにもなっている岡田(武史)さんのフラッグとか、今回のがまだせ熊本ビッグフラッグも、旗にしないと成立しない話なんですよね、全て。

ビジュアルとして形にすることでインパクトが強くなるわけだし、みんなその旗を見てストーリーを知るんですよね。そして記憶に残るのが、旗の良さ。特にサイズが大きいので、見たくなくても見ちゃうんだよね(笑)」

画像: 日本代表のサポーター団「ウルトラス・ニッポン」の皆さんからの依頼で作られたフラッグ

日本代表のサポーター団「ウルトラス・ニッポン」の皆さんからの依頼で作られたフラッグ

サッカーにおいてなくてはならない旗作りも、日本ではなかなかほかに同じようなことをされている会社はないそうです。その理由の一つとして、旗作りは「サッカーを知らないとできない」と影山さんは言います。例えば、同じ赤でも鹿島アントラーズと浦和レッズと名古屋グランパスの赤は全く違う。色だけでなくデザインも、例えばレッズらしい表現やフィーリングがわかっていないとできないそう。それに、カシマサッカースタジアムではあの辺に掛かるんだろうなとか、埼玉スタジアム2002ではこういうふうに見えるだろうとか、そういったことまで考えながら影山さんは旗の制作に取り組むそうです。

画像2: 「俺は旗の日本代表だ」 旗の力で日本のサッカー文化を底上げしたい/がまだせくまもと!#47

普通は、商売をされている以上、同業者やライバルが出てくるのは嫌なのでは…!? と思いきや、影山さんは「もっとほかの人も一緒にやってほしい」と言います。

「だって、旗なんてあればあるほど盛り上がると思うよ(笑)。6000~7000人の観客数でも、そのうち半分の人が旗振ってたら、えらい騒ぎだよ?(笑)」

影山さん、それ、サッカー見えません…(笑)。

「例えば観客動員数の多いレッズは、サポーターの声も大きいし席もびっしり埋まってるからすごいんだけど、何せ驚くのは旗の量。海みたいになるでしょ? ゴールした時のあのグワーッてくる感じ。あれはもう別格ですよね。鳥肌が立つ。

旗の力で、日本のサッカー文化の底上げをしたいと思ってるんです。少し時間がかかってもいいから、ヨーロッパみたいにね。そして社会でサッカーの地位が上がれば、選手たちのステータスも上がるだろうし、年俸だってもっと上がっていいと思う。そしてスポーツの世界を変えることで、大げさかもしれないけど日本が変わるかもしれないしね」

でも最後に「僕もう還暦だよ? 誰か一緒にやってよ(笑)」とおっしゃる影山さんでしたが、今はまだ、「俺は旗の日本代表だ」という気持ちで頑張っていらっしゃるそうです!

画像3: 「俺は旗の日本代表だ」 旗の力で日本のサッカー文化を底上げしたい/がまだせくまもと!#47

旗の数だけ想いがある。旗の数だけストーリーがある。それを知った時、サッカーがもっと面白くなるかもしれませんね!

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