日本代表帰りの選手にチームはやっぱり気を遣う?

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サッカー選手の中でも大きなステイタスは代表選手に選ばれること。

「代表チームに行かないで、のんびり家でテレビゲームでもして過ごしたい」なんていう選手にはメッタにお目にかかれません。子どもが生まれた直後でも後ろ髪を引かれつつ、それでもやっぱり代表チームに張り切っていくのがプロのサッカー選手なのです。

代表チームに行くと、レベルの高い選手に囲まれ、レベルの高い競争をして、レベルの高い相手と戦い、選手は大いに刺激を受けて自分のチームに戻ってきます。行く前よりも自信たっぷりになりますし、プレーに余裕ができることも。

ですが、決していいことばかりじゃないのです。

代表チームでケガをして、せっかく奪い取っていた自分のチームのレギュラーを外されることもあります。代表と自分のチームとの戦術の違いに苦労することもあります。代表ではキャプテンでも、戻ってくるとベンチスタートなんていう事例もあったほどです。

そして代表チームでのプレーがその後に影響を与えることもあります。環境が変わって気分転換になって、代表で良いプレーを連発し、そのままの勢いで戻ってきた!!という理想的なことも「時々」あります。ですが、代表チームで出場できず、モヤモヤを抱えたまま帰ってきたり、「もう呼んでもらえない」なんていう不安を抱えて戻ってくることもよくあるのです。

となると、気を遣うのは周りの選手。井手口純さんはどうだったのでしょう?

「もちろん、精神的に強い選手は代表チームと自分のチームを別物として、それぞれの感情をもう1つのチームに持ち込まなかったですね。それに代表チームで試合に出ていない選手は代表が負けてもサバサバしてます」

「でも普通は代表チームに行って戻ってきた選手が、試合のときベンチだけで出場していなかったら気を遣っていました。特に監督としっくりいかなくて、呼ばれたのに使われていなかったりしたら、その空気がわかりましたから」

「最終予選の前になると、またさらに雰囲気が変わります。最終予選に出場したら、本大会に行ってもメンバー入りするだろうと思いますからね。そのときまで代表のレギュラーだった選手はいいのですが、ボーダーラインだと思われる選手はリーグ戦で結果を出さないと選んでもらえませんからね。だから自分のチームの監督と、代表チームの監督の両方を意識しながらプレーしている感じです」

「だから周囲もできるだけ目立たせて上げようという気持になります。チームの監督も口には出しませんが、なんとか目立つように引き立てているというのはあるんじゃないでしょうか。暗黙の了解じゃないですが」

「五輪にしてもリーグ戦に出ないと選ばれないでしょうからね。選考の時期が近づくと、いきなり若手が起用されるようになるのも、そんなことが関係しているのではないでしょうか」

盛り上げてもらっているほうも、その周りの気持ちはわかるもの。この時期、選手の間でいろんな感情が湧き起こっているはずです……。(文=森雅史)

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