サッカー選手は社長? クラブは企業の連合体??

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サッカー選手は契約社員だって、みなさんご存じでしたか?

正確に言えば、選手一人ひとりは事業主としてクラブと契約を結んでいます。そうなると選手は一人親方、あるいは社長と言えますし、サッカーチームは社長がたくさん集まって出来上がる組織とも言えます。たくさんの企業の連合体と言ったほうがいいでしょうか。

というのも、選手は「株式会社○○クラブ」という会社に入るのではありません。選手そのものが1つの会社で、その会社が「株式会社○○クラブ」という組織と契約する形なのです。ゆえに契約期間が終われば、あっさりと仕事を打ち切られることにもなります。

だから選手との契約が終わると「クビ」ではなく「契約満了」というのが正解です。契約期間の途中でいなくなるのは「契約解除」ということになります。

ということは、選手は自分の収入や支出について自分で責任を持たなければいけません。会社員だと、そういう事務処理は会社がやってくれるのですが、サッカー選手はどれくらい収入があって、どれくらいの費用がかかって、どれくらいが利益になったのか自分で、あるいは税理士にお願いして申告することになります。

収入はまだわかりやすいとして、問題は費用です。何にどう使ったかしっかり説明できるようにしておかないと、収入マイナス費用で計算する利益が膨らみ、がっぽり税金を払うことになってしまうのです。

井手口純さんも、プロになって以来ずっと気を付けてきたそうです。

「とにかく、何をするにしても全部領収書をもらうようにしていました。ずっと帳簿も付けています。今でも自分でちゃんと確定申告していますよ」

「新人のころは何もわからなかったから、クラブがお願いしていた税理士さんに僕もお願いして、いろいろ指導してもらいました。これは領収書がないからダメ、これは領収書があってもダメ、といろいろ覚えることがありましたね」

「ただ、移籍してJ2のクラブに行くと、税理士さんを紹介してもらえるような環境ではなかったので、自分でやることにしました。細かくて大変ですけど、これをやっていないとあとで泣くことになりますから」

「周りの選手を見ても、みんなとにかく領収書をもらっている。これはプロ選手ならみんなちゃんと癖が付いていると思いますよ」

「だから、焼き肉屋さんに女性も含めて何人かで来ている人たちが、会計のときに『領収書出してください』と言ってると、思わず『アイツ、サッカー選手かもしれない』と思っちゃいますね。もちろん、そんな場面なら僕も必ずもらいます」

天衣無縫に見えても、その実しっかり者。それがサッカー選手なのかもしれません。(文=森雅史)

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