ちょっと切ない!? Jリーグで監督が交代する瞬間

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この時期になったら、チームにはいろいろ動きがあります。ここまで出遅れてしまっているチームは選手補強が水面下で動き出していますし、それ以前に監督の様子がおかしくなってきているチームなんかもあるかもしれません。

今年のスケジュールは、実は監督交代の時期がいくつも考えられるのです。ゴールデンウィークが終わった後、ワールドカップ予選の最中など、低迷しているチームの監督はまるで毎月期末テストや決算があるかのようでもあります。

ところで、監督が交代した後って選手はどんな感じなのでしょうか。「うわ、オレを使ってくれていた監督がいなくなった」「あの監督がいる限りオレは使われなかった」「しめしめ、これでオレにもチャンスが廻ってくるぞ」。そんなドキドキするような感情が渦を巻いているのでしょうか。

井手口純さんも監督交代を何度も経験したと言います。

「横浜マリノス/F・マリノスにいた1998年から2002年までの4年間は毎年監督が交代しましたし、2002年に広島ではプレーした半年の間にも監督が交代しました。2003年鳥栖のときはシーズン途中に千疋監督からアンドレコーチに指揮権が移りましたね」

「監督が代わったらまた競争があるので、それまで出ていない選手にとってチャンスはチャンスなんです。でも、監督が交代すると監督の責任だけじゃなく自分たちも悪いという気持ちが一番しますね」

「そして何かを変えないと勝てないと、選手たちは自分たちで話し合っていました。そこから方向転換をするということもあったと思います」

では、去りゆく監督に選手はどんな言葉を掛けるのでしょうか。

「いや、解任された監督に会うことはないんですよ。選手は練習前に集められて、強化部長がいて『監督が代わったから』と告げられて、そこには次の監督がやってきている、というのが一般的です。あるいはコーチが監督交代を告げて、暫定的な指揮体制で練習を続けて、しばらくしてから監督が決まるとか、そんなこともありました」

「監督に申し訳ないと思っていても、それを監督に告げられないんです。よくても監督が荷物を片づけているところであって、ちょっとだけ話をするとか。試合に出ていたら『お前、ガンバレよ』と声をかけられたりするのですが、出ていなかったらほぼ会話はありません」

学校でいえば始業前に担任の先生が代わったことを伝えられたり、会社でいえば朝礼で上司の交代を告げられたり。そしてその前担任と前上司にお別れも言えないという感じですね。うーん、それがプロフェッショナルというものなのでしょうが、さすがにちょっと切ない気が……。(文=森雅史)

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