誤審が起きた、そのときピッチの上では?

画像: 誤審が起きた、そのときピッチの上では?

毎年Jリーグの開幕前にレフェリーは各クラブを回って判定基準について説明します。

題材に使われるビデオはその前年のプレー映像。説明会では映像で流れたプレーをどう判定するのが正しいのかというテストが行われるのです。

面白いのは、映像の中で下される判定が必ずしも正しいとは限らないこと。答え合わせのときに「このときのレフェリーはこう判定したけれど、実際はこうジャッジするのが正しかった」と正直に教えてもらえます。

実は同じテストが報道陣向けにも行われるのですが、なかなか全問正解はいません。選手の中には全問正解が何人かいるようですから、報道陣ももっと勉強しなければなりませんね。

さて、映像の中の判定が覆されるほどですから、実際のピッチの中でも大小の差はあれ誤審があるのは明らかです。キチンとプレーしたと思うのに「ビーッ」と笛を吹かれ、自分のファウルにされてしまっり、得点でないはずの場面でゴールが認められてしまったとき、選手はどう感じているのでしょう。井手口純さんが語ってくれました。

「正直に言うと、『コノヤロウ』どころじゃない感情が渦巻きますね。レフェリーもプロですし、その誤審によって自分のサッカー人生が大きく変わることもありますから。優勝争いしているときは小さな誤審でも、ピリピリしてしまいます」

「でも、選手はカッカきても仕方がないんです。レフェリーの判定が出たら覆すことができないので、次のプレーに移るしかない。気持ちを切り替えるしかないんです」

「逆にいつまでも引きずると集中力が切れてしまうので、判定は受け入れるしかない。そう考えてプレーします」

「だから、ときどき試合前のミーティングで『今日のレフェリーは○○さんだから気を付けろ』という話が出たりもします。外国から来たレフェリーで、とても細かく笛を吹く人もいました。『文句言ったら、すぐイエローだからな』なんていう注意があったりもしましたよ。ただ、あまり意識すると良くないですね」

「レフェリーからあとで『ゴメンね』とか『間違っていた』と言ってくることはありません。自分で消化するしかないですね。だから選手はアツくなっているように見えて、冷静になっていると思います。カッとなってしまうとレッドカードが出ますし、そうなるとチームに迷惑をかけてしまうので」

「僕はちょっと汚いファウルをしたとき、笑顔で審判の方を向いて『ごめんなさい』と言って許してもらっていました。セットプレーのとき、走り出そうとする相手のつま先を踏んで『ごめん、ごめん。ワザとじゃないんだ』と言ったりしていましたね。今だから言えますが、ワザとでした。ごめんなさい」

うーん、この話を聞くと、レフェリーばかりが非難されるのもいかがなものかと(笑)。選手のみなさん、「Fair Play Please」ですよ! あ、それを言い始めたFIFAが大変なことに(爆)(文=森雅史)

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