ピッチの上で見たレフェリーの実像とは?

画像: ピッチの上で見たレフェリーの実像とは?

サッカーのシーズンが始まると同時に、いつも取り沙汰されるのがレフェリーです。人間学者、デズモンド・モリス氏による「サッカー人間学」(小学館刊)によると、レフェリーには「見えないレフェリー」「笛吹きレフェリー」「地元贔屓レフェリー」「校長風レフェリー」「きざなレフェリー」「微笑みレフェリー」「パーフェクトなレフェリー」の7つの型があるのだとか。

では実際のピッチの中で、レフェリーと選手の関係はどんなものなのでしょう。井手口純さんに聞いてみました。

「まず最初に覚えるのは、僕たち選手が興奮するとレフェリーも興奮してしまうということでしたね。逆に僕たちが笑顔だとレフェリーも笑顔で返してくれる。それがレフェリーと選手の関係の基本です」

「でも、目を付けられている選手もいたと思います。『コイツは絶対ファウルをする』とレフェリーが思ってしまってるんです。先入観を持たれていると感じていた選手はかなりいたと思いますね。普通にプレーしているのに笛が吹かれてしまったり、笑顔で接しているのに受け入れてもらえなかったり。幸いなことに、僕はあまり目を付けられていませんでした」

「あとは選手が気になっていたのが、笛を吹く強さですね。『ビーッ』と強く吹く人は怒ってるように聞こえましたし、『ピッ』という笛の人は落ち着いて見えていたし。強く吹く人にはこちらもイラッとすることがありました」

「それから、こちらが話しかけるとちゃんと答えてくれる人と、無視する人がいました。無視されると、こちらも対話しようとする気持ちがなくなりますね」

「Jリーグのレフェリーは話し方が丁寧な人が多かったと思います。でも学生時代のレフェリーは、いつも上から目線で押さえつけるように話す人もいました。『黙って』『文句言うな』なんて言われていましたよ。だからレフェリーの言葉遣いを聞いて、トッププロになったのだとも思っていました」

「今になるとJリーグのレフェリーも大変だと思いますね。選手と同じように見られていますし、失敗すると外されたり下のカテゴリーに行ったりすることになりますから」

「好きなレフェリーは、選手の心情を分かってくれる人です。湘南の強化担当からレフェリーになった扇谷健司さんは、そんなレフェリーの1人でした。だから扇谷さんが反則を取ると、『まぁ仕方がないかな』という気持になっていましたね」

そうは言っても、レフェリーの誤審で泣くことも選手なら必ずあったはず。そんなとき、ピッチはどんなことになっているのでしょう。この項目、次回に続きます。(文=森雅史)

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