試練の連続? Jリーグ・ドーピング検査の裏話

画像: 試練の連続? Jリーグ・ドーピング検査の裏話

試合が終わると同時に、選手の元に係員が近寄っていき、選手を連れ出すことがあります。ヒーローインタビューかな? と思っていると、スタジアムの中にスタスタ。そしてなかなかミックスゾーンに現れません。むむ、ちょっと嫌な予感が……。

選手がどこか負傷していて、急いで病院に向かうことはあります。そんなときは声が聞けなくても仕方がないでしょう。ですが、広報担当者が出てきて「すみませ〜ん、○○選手、今日はドーピング(検査)です」というと、ときどき現場がパニックになることがあります。その○○選手がその日の決勝点を挙げていたりするともう大変。○○選手の声なしに、読者に満足してもらえるはずがないのです。

選手の声を拾う担当記者は、その場でじっと待機することになります。どれくらい待つのでしょうか。30分? いやいや、そんなに早く出てくる選手はなかなかいません。1時間? それでもまだ早いほう。2時間? 時には覚悟しなければいけない時間です。

待っている記者も大変ですが、せっかく活躍しても話ができない選手もかわいそうかも。井手口純さんに、ドーピング検査ってどうやっているか、そしてドーピング検査対象者になった選手はどうなのかを聞いてみましょう。

「試合当日の朝、今日はドーピング検査があると告げられます。ハーフタイムに抽選が行われ、その日の登録メンバーから2人が選ばれ、試合後に『ドーピングコントロール』室に連れて行かれるのです」

「そこではペットボトルの水を渡されます。そして尿を採取するのです。ところが試合に出ていると、体の水分が出きっていますからなかなか出ません。500mlのペットボトルを2本ぐらいからにして、やっと少しだけ『出そうかな』という感じになります」

「ところがそこからもう1つ試練があります。尿が出るところを係員は確認します。つまり、パンツを下ろして排尿するところをじっと見られてしまうのです。『出そうかな?』と思っても、別の人がじっと股間を眺めていると、かすかな尿意なら引っ込んでしまいます」

「そこからまたパンツをあげて水を飲み、ひたすら尿が出そうになるのを待つのです。出たものの、量が少ないと、さらに頑張らなければいけません」

「やっと規定量が出たら、係員の人が目の前で2つに分け、それぞれにサインしてやっと終わり。チームメイトはとっくに帰ってしまったスタジアムから、1人車で帰ることになります」

コメントが必要な記者も同じです。いろいろなところの明かりが消えているのにポツンと残り、「やっと出た」という顔で現れる選手の声を聞くのです。

「ところで、僕は提案があるんです。ドーピングコントロール室にアルコールを置いたらどうでしょう? もっとみんな早く尿が出ると思うのですが(笑)」

なるほど! そうすると、飲んで口が軽くなった選手から記者もおもしろい話が聞けるというもの! ぜひ今後は検討してほしいものです!(文=森雅史)

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