スタメン、サブ、ベンチ外。開幕で分類される選手達

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いよいよJリーグが開幕しました。優勝や残留などそれぞれチームの目標は違ったとしても、できる限り早く勝点を積み上げたいのは当然です。できれば開幕から飛ばして行きたいと願うのは間違いありません。

開幕戦というのは、監督の決意表明のようなものです。「今年はこのサッカーで勝負するのだ」という思いが表れています。この時点で何らかの妥協をしている監督は見たことがありません。それくらい自信を持てないと、Jリーグの監督にはなれないのでしょう。

一方、選手もここで試合に出られたかどうかで、監督が自分をどう見ているか推測することができます。監督は「レギュラー」「サブ」「ベンチ外」のどれに自分を分類しているのかきっと気にしているはずです。

そんな開幕前後の心境について井手口純さんはこう言います。

「本当は、シーズンの最初に活躍するよりも、シーズンの終盤に試合出場数が増える方が翌年の契約は勝ち取りやすくなります。ですが、やはりシーズン前の練習試合や紅白戦などで、次第に自分が分類されているのがわかると、気にはなります」

「開幕を迎えるに当たって緊張度が高いのはレギュラーに選ばれているときです。開幕戦は久々の実践です。どんなに練習試合をやったとしても、本当の試合とは違います。本当の意味での試合勘は戻ってきていません。だからミスが起こりやすいんです」

「サブやベンチ外だとわかったら、しばらくはなかなか出番が来ないでしょう。だったらじっくりと取り組むことができます。モチベーションが少し落ちるというのは否めませんが、そこで頑張れるのがプロとして生き残れるかどうかですね」

「自分のライバルが開幕戦でいい仕事をすると、前半戦はもう自分の出番がないかもしれない。そう思うと焦ることは焦りますが、必ずチャンスは来るものです。サッカー選手にはケガが付きものだし、累積警告で出られないこともあります」

「自分のライバルが急に出られなくなったとき、サッと出てきちんとプレーできるためには、日頃のトレーニングに高い集中力で取り組んでいることが必要なんです。こうやって言うことは簡単ですが、実際はいつ巡ってくるかわからないチャンスのためにずっと努力を続けなければいけない。それはなかなかできないんですよ」

「僕はプロ生活をスタートした横浜マリノスで、そういう努力ができませんでした。練習がきつくて、ついていくのに精一杯というのはあったのですが、後で思うと、それでももっと自主トレーニングして精進しておくべきでした」

「それでも、早めに自分の何がダメだったと気付くことができたのはよかったと思います。ですから他のチームに移籍したとき、開幕戦で出られなくても集中力は切らさないですみました。それに、ベテランになると次第にシーズン中のメリハリがわかってくるんです。若手の時はそれがわからないから、いつもがむしゃらにやるしかない。でも、そのがむしゃらにやることが若手には大切なんですよ」

ということで、開幕戦でベンチ外になってしまった若手選手のみなさん。今の行動が自分のサッカー人生の長さに直結しているようですよ~。(文=森雅史)

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