キャンプが始まると負傷者や別メニューが増えるナゾ

画像: キャンプが始まると負傷者や別メニューが増えるナゾ

2月になると、だいたいのチームが一次合宿に突入しています。開幕に向け、そろそろピッチを上げていくのかと思いきや、キャンプ地から聞こえてくるのは「○○選手が別メニューになった」「××選手が故障してトレーニング場に来ていない」というニュース。

多くの選手は正月が明けるとすぐに自主トレーニングを開始し、十分に身体を作って来ているはずなのに、どうして合宿に入ると負傷してしまうのでしょう。Jリーグのキャンプはそれほど怖ろしいところなのでしょうか。

井手口純さんは、この時期の負傷をファンの人はあまり気にしなくていいと言います。

「ケガをするといっても腰痛か肉離れです。疲れたところでゲームをして、そこで負傷してしまうのです。筋肉系のケガが多いのですが、でも、実はこの時期の負傷はそこまで深刻にならないことが多いんです」

「というのも、みんなしっかり自分が調子を上げたい試合に向けて調整しているからです。まだ試合経験が少ない若手は、ずばり開幕戦。ところが、ベテランになってくると、最初の試合に向けた調整はしていません。2試合目、3試合目に調子を上げられるようにしているのです。だからちょっと痛かったりするとすぐ止めておいて、しばらく別メニューをこなすのです」

「前のシーズンでレギュラーだった選手はオフの期間中、やっと身体の本格的なメンテナンスができます。つまり、オフにケガのリハビリをしていた選手はどうしても出遅れてしまうのです。ところが、実は『出遅れたぐらいがちょうどいい』という話もあるのです。ちょっと出遅れたぐらいのところでやっていくと、レギュラー組はシーズンが始まってしばらくしたところでピークがつくれるのですよ」

となると、実は多少練習で手を抜いている?

「確かにそのとおり。合宿では目一杯の力で練習していないのです。2月の頭だとだいたいあと1カ月あると計算し、そこから自分の身体を調整していきます。ただし、若手選手は肉離れなどのケガは少ないのですが、アピールしなければいけないので、つい無理をしてしまいますね」

「だけど――」と井手口さんは続けました。「筋肉系のケガではなく、靱帯を損傷したりすると事態は一気に深刻になります。そういう選手は落ち込んでいると思うので、どうか励ましてやって下さい」

キャンプ来たりなばシーズン遠からじ。選手たちの体調にヤキモキしながら、春を待つことといたしましょう!(文=森雅史)

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