天皇杯をぶっちゃける、番狂わせが起こるワケ

画像: 天皇杯をぶっちゃける、番狂わせが起こるワケ

一番不幸なチームは、天皇杯準決勝で負けてしまう2チームかもしれませんね。

12月の終わりまでトレーニングを続けても、負けてしまったから1月1日の晴れ舞台には登場できず、年が明けるとすぐに再集合で、次のシーズンが待っています。

あぁ、こんなことなら、あっさり負けてゆっくり体を休めたい。そう思ってしまうJリーガーがいても不思議ではないと思うのです。そして1月1日は決勝戦なんか見ないで、サッカーのことを忘れ、のんびりキャッチボールでもしてるんじゃないでしょうか。

そんな不埒な質問を井手口純さんに聞いてみました。まずは元旦にサッカーを見ていたのかどうか。

「天皇杯の元旦決勝、見てましたよ。自分は一度も決勝まで行ったことはなかったのですが、しっかり見ていましたね。あの場所に立ちたいとか、負けた試合のことを思い出して悔しいとか、そういう感情までは湧いてきませんでした。それでも、誰がどんなプレーをするか、どこが勝つのか気にはなるんですよ」

でも、本当は途中で負けたから楽でよかったとかそんな気持ちは……。

「確かにチームのモチベーションはリーグ戦より低いというのは否めないと思います。だからジャイアントキリングが起きやすいのでしょう。それに外国籍選手は11月末で契約が終わったり、天皇杯の出場が契約条項から外れたりしている選手もいて、一部の選手は天皇杯に出場する必要がないというのがモチベーションを下げちゃうんですよ」

そう言えばまだ試合があるのに、さっさと故郷に帰ってしまう選手の姿もよく見るような。それは確かに残った選手はクラブとしてこのタイトルがほしいのかどうか、考えるところでもあるでしょう。

「退団が決まっている選手もいて、そういう選手はもちろん天皇杯でアピールするという思いもあるでしょうが、次のチームが決まりかけていたら集中しにくかったりしますよね」

そして選手たちが口に出さない問題もあるのです。それは12月の天皇杯の試合の時には、もう次の年の年俸が決まっていること。そしてもし、天皇杯で大活躍して勝っても、その次の年の契約に反映されることはほぼありません。

そのため天皇杯で勝つとボーナスという形で支給するぐらいしか解決策がないのです。ではその支給額の原資となるはずの「強化費」という名目の賞金は、優勝で1億円、準優勝で5000万円、ベスト4で2000万円、ベスト8で1000万円。…。……。………。今日はここまでにしておきます! ではまた次回!(文=森雅史)

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