21歳レギュラー、22歳大卒新人。先輩はどっち??

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いろいろなグループや、学校、会社では独特のルールがあるものです。サッカー界もそれは同じ。外から見ると、いろいろ奇妙に見える部分があります。

その1つがピッチの中の声でしょう。「先輩に敬語を使ってはいけない」。これは日本の社会からすると、ドキッとすることです。もし会社で先輩に向かって「●●、その書類、オレにくれ!」と口にしたら……ガクガクブルブル。

ですが、試合の最中は「○○、こっち出せ!」と言っても許されます。というより、「○○さん、パスください!」なんて言ってると逆に怒られてしまうのです。

「サッカーは瞬間の判断が必要ですからね。そんなときに敬語を使っていたら間に合わない。もし、『△△さん、うしろから……』なんて言っている間に背後からやってきた相手にボールを取られてしまったら、それこそ大目玉を食うことになってしまいます」。井手口純氏が教えてくれました。

サッカーには先輩後輩という関係はないのでしょうか。いえいえ。「高校サッカーの時は厳しい上下関係がありますよ。高校が一番厳しいくらい」ということでした。

では、Jリーガーになると一気に上下関係はなくなるのでしょうか。そう言えば、試合後の選手コメントなどでは年上の選手に対して「××クンは~」なんて言っているのもよく聞きます。プロという一緒の立場になったので、みんな仲良く平等で――というのも、井手口氏は「違いますね」と言います。

やはり上下関係があるのです。たとえば、高校を卒業してプロになり、3年間バリバリ活躍してトップチームのレギュラーに定着している21歳と、大学卒業してプロになり、新人としてクラブに入ってきた22歳との関係はどうなるか。

「22歳が先輩扱いになります。だからピッチ以外では後輩が先輩に対してちゃんと敬語を使わなければいけません。そして食事に行ったときは、22歳の選手が全額払わなければなりません。たとえ21歳の選手のほうがたっぷりもらっていたとしても、そこは先輩が涙を呑んで。でも、だいたいそんなときは『ちょっと遠慮しろよ』って先輩が言いますね」。

「他にも試合の際、相手チームに自分の大学や高校の先輩がいると、必ず挨拶に行かなければいけません。たとえ自分と学校にいた時期が重なっていなくても関係ありません。その挨拶を欠かすと……いや、欠かした選手はいないのでどうなるかわからないですよ」。

うーん、わかるような、わからないような人間関係があるようです……。(文=森雅史)

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