マリノス選手は日産車? J選手の車が似てしまう訳

画像: マリノス選手は日産車? J選手の車が似てしまう訳

Jクラブの練習場に行くと、個性的な車が止まっているのが見えるか、あるいは出口で待っていると、思い思いのこだわりを持った愛車で選手が行き来しているのがわかります。

「最初に車を買ったとき、やっとスタートラインに立てたという気がしました」と井手口純氏は言います。それはなぜでしょうか。

多くの場合、新人選手はクラブの寮に入ります。ところが寮から練習場までの交通手段として車を持っている選手は少ないのです。そこで、新人選手は先輩に乗せていってもらうことになります。

「先輩の車に乗せてもらっている間は、自分がもっと練習したくても切り上げなければいけませんでした。だから車を買うまで、僕は自転車で寮と練習場を往復していました」。

そんな井手口氏が最初に所属したのは横浜マリノス。前身は日産自動車です。となると、車を買うときは、日産の車にしろと言われるのでしょうか。

どうやらそうではないようです。井手口氏は当初、日産のテラノを買おうと思っていたらしいのですが、同期の選手がアメ車を購入したのを見て、メラメラときたそう。そして手に入れたファーストカーはボルボだったのです。

当時、井手口氏は19歳。新入団選手、そして成人前の若者がいきなりドイツ車を買ったとなると、ちょっとオラついてたり、突っ張ってたり、いい気になってる気がしませんか? するでしょう! しますよね! そりゃしますよ!!

失礼しました。ちょっと興奮してしまいました。

実は井手口氏が車を購入したとき、当初思っていた予算をオーバーしてしまったそうです。そこで悩んでいると、先輩がこんなアドバイスをしてくれたと言います。

「いい車を買ったなら、その分しっかり働いて稼がなきゃいけないんだ。だからしっかり練習して、早くレギュラーになれ!」。

そう言われた井手口氏は、車のローンに追い込まれ、余計練習に熱が入ったということでした。

さて、様々な選手の個性がにじみ出る愛車ですが、よく観察すると「あれ? このクラブはこの車の系統が多いぞ」ということにも気付くはずです。

「若手が車を買うとき、だいたい先輩が紹介してくれる中古車屋さんから買うことが多いんです。だから最初の先輩が選んだメーカーや車種になっていきますね」。

ピッチの上では後輩が先輩を呼び捨てにするサッカーの世界ですが、一度ピッチを離れれば、先輩はいろいろ面倒を見てくれるようですよ。(文=森雅史)

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