6月30日、アディダスの最新フットボールスパイクの発売を記念し、両国国技館にて「ADIDAS X/ACE Japan Launch Event」が開催された。 アディダス契約の現役サッカー選手、総勢16名が登壇したこのイベントには、数多くのメディアが詰めかけ、注目の高さをうかがわせた。

画像: アディダスの新サッカースパイクの発売を記念したイベントには、総勢16名の現役選手が並んだ。

アディダスの新サッカースパイクの発売を記念したイベントには、総勢16名の現役選手が並んだ。

ほぼ全員の選手が新しいスパイクを身に付ける中、日本代表の10番・香川真司選手と元10番・中村俊輔選手だけは、従来のスパイクを履いて登場。2人がステージの上で新しいスパイクに履き替える間、司会者から他の選手に対して、日本サッカーのこれからについて質問がぶつけられた。

日本代表の宇佐美貴史選手、武藤嘉紀選手、柴崎岳選手が次々と答えていく中、“目立ちたがり屋”のあの選手が、自分の番を今か今かと待ちわびていた。

そう、日本代表DF槙野智章選手だ!

待っている間、難しそうな顔をしていたのは、“目立つ”コメントを考えていたからだろうか。「次は自分の番…」、そんな槙野選手の思惑とは裏腹に、香川選手と中村選手が新しいスパイクに履き替え終わると、司会者の関心はそちらに向いてしまった。

2人が新スパイクの履き心地について感想を述べ、イベントはそのまま終了…、と思ったその時、待ちわびた瞬間がついに訪れた。

「せっかくなので、最後に槙野選手にもお話を伺いたいのですが…、いかがでしょうか?」

待ってましたとばかりに張り切る槙野選手は、ここから本領を発揮。なぜかマイクを2本持ちながら、隣に立っていた武藤選手をモデルとして使い、新スパイクの注目ポイントをPRし始め、会場の笑いを誘った。そんな“目立ちたがり屋”の槙野選手の様子を、他の選手も笑いを押し殺しながら見守った。

画像: 武藤選手を使って新スパイクのPRをする槙野選手

武藤選手を使って新スパイクのPRをする槙野選手

それにつけても、槙野選手は頭の良い“目立ちたがり屋”だ。今、日本サッカー界で最も注目を浴びる男をモデルに使えば、自分も一緒にカメラに映ることができる。武藤選手のメディア露出価値を存分に利用した、なんとも“頭脳的”な作戦だ。

しかしよく考えると、“おいしい”思いをしたのは槙野選手だけではない。イベント主催者のアディダスもまた、“おいしい”思いをしたに違いない。槙野選手のこうした“目立つ”PRのおかげで、メディアに取り上げられるニュースになったのだから。

思い返せば、J1 1stステージ第13節、所属する浦和レッズ対鹿島アントラーズ戦でも、“目立ちたがり屋”事件は起きていた。後半38分、関根貴大選手が決勝ゴールを決めた時のことだ。浦和の選手が次々と、殊勲の関根選手に覆いかぶさっていく中、槙野選手はその上にまたがり、カメラ目線でポーズを送るパフォーマンス。

この意図を、「ゴールシーンはテレビでもたくさん流れるので、胸スポンサーさんのロゴが大きく映るようにアピールしたかった」とドヤ顔。その真偽は本人にしか分からないが、スポンサーにしてみれば、“おいしい”思いをしたのは間違いない。

広告代理店出身のゆるすぽ編集スタッフいわく、「イベントを仕切っている代理店としたら、ああいう選手がいると楽ですよ。クライアントの意図を汲んで、メディア向けに発信してくれる。代理店としてはクライアントに提案しやすいキャラです。日本代表でもあるから、これからどんどんCMとかの仕事が決まるかもしれない」と。

さらには、「もし選手じゃなかったら、代理店の営業に欲しい。クライアントへ絶対的な情熱を傾けるし、根性だってもちろんある。あとは、広告代理店マンのようなギラギラした雰囲気もあるしね」とも続けた。

自分だけでなくスポンサーにとっても、まさに一粒で二度“おいしい”頭脳プレーを見せる、槙野智章選手。もしかすると、この男こそプロスポーツ選手の鑑なのかもしれない。少なくとも、ただの“目立ちたがり屋”というわけではなさそうだ。

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