11月5日、広島で見たファンの力。 ~優勝報告会そして黒田の涙、ファンの涙~

こんにちは! 激カメ大亀です! 秋晴れの11月5日、広島で行われた25年ぶりのセ・リーグ優勝を果たした広島東洋カープを祝う優勝パレードと、マツダスタジアムで行われた優勝報告会で見たファンの力をお届けするレポート連載。

今回はその最終回、優勝パレード終了後にマツダスタジアムで行われた優勝報告会、そして黒田博樹投手引退セレモニーのレポートをお届けします。

優勝パレード終了後、マツダスタジアムで12時15分から行われたカープ優勝報告会。入場は無料でしたが応募者が殺到した抽選で、幸運にも当選された方たちだけが参加することが出来ました。それだけに、マツダスタジアムは3万人を超すカープファンで埋め尽くされ、この日のために配られた「おめでとう!!ありがとう!!」の真っ赤な応援ボードをスタンド中、マツダスタジアムの360度に一斉に掲げ、赤一色となった光景は実に壮観でただただ圧巻でした。

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座席は自由席。出来るだけ良い席で観ようと前日4日から徹夜で並ばれたカープファンの方も多く見受けられました。4日の広島の夜と明け方はとても冷え込んだのですが、カープファンの情熱に改めて驚かされました。午前9時に開門され、平和大通りで優勝パレードが行われている時間では、スタジアムのスコアボードにあるアストロビジョンで優勝パレードが生中継されて優勝報告会に来たカープファンも観ることが出来ました。

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41年ぶりの優勝パレードで平和大通りを埋め尽くしたカープファン、そしてマツダスタジアムを真っ赤に埋め尽くしたカープファンの光景に感動したと語った緒方孝市監督。黒田投手と新井選手がチームを引っ張り、若い選手たち、コーチとスタッフ、そしてカープファンの声援の後押しがあったからこそ悲願だった優勝を勝ち取れた、と感無量の面持ちでスピーチしました。

「来シーズンは、2年連続のリーグ優勝、そして日本一を勝ち取りたいと思います!」

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この日、スタンドには、最後の優勝だった’91年以降、カープの優勝を観ることなく亡くなられたカープファンの方々の遺族の皆さんが招待され、カープを愛し続けた故人の方々の遺影と共に、この優勝報告会に参加されていました。25年ぶりにようやく果たされた悲願のカープ優勝。この誰もが待ち焦がれた7度目の優勝までは、あまりに長い時が経過してしまいましたが、カープを支え応援し続ける愛と情熱の力は、これからも、ずっと、ずっと、受け継がれて行くんです。

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選手たちも赤いジェット風船を持って「それ行けカープ」の大合唱。曲の終わりにファンと選手が一斉に秋晴れのマツダスタジアムの空へと打ち上げた無数の真っ赤なジェット風船は壮観で誇らしく、選手とファンが共に戦い勝ち取った優勝の喜びを高らかに謳い盛大に祝っていました。選手の力と、ファンの力、それらがひとつになった強さを象徴する荘厳華麗な瞬間でした。

画像5: 11月5日、広島で見たファンの力。 ~優勝報告会そして黒田の涙、ファンの涙~

黒田投手、新井選手を先頭に、セ・リーグ優勝ペナントを持ってグラウンドを一周するカープ。監督、コーチ、選手、そしてカープファンが互いに感謝を贈り合っていました。25年ぶりの悲願優勝を共に祝い、溢れんばかりの喜びを分かち合う光景は本当に感動的でした。

画像6: 11月5日、広島で見たファンの力。 ~優勝報告会そして黒田の涙、ファンの涙~

優勝報告会の最後に、今季限りで広島とアメリカで戦った20年間の現役生活から引退する黒田博樹投手の引退セレモニーが行われました。

「朝から沢山のファンに来ていただいて、皆さんの笑顔と涙と、いろんなものを見せていただいて、本当に僕自身が感動させてもらいました」

アメリカでの偉大なる成功、全てを投げ打って、広島の人々のために、カープファンのために戻り、その身が満身創痍になるまで投げてくれた2年間。本当に感謝しかありません。

「僕のほうこそ、本当にファンの皆さんに背中を押してもらって、熱い夏も、苦しい時も、何とかマウンドに上がる気力を与えていただいて、こちらのほうこそ、本当にありがとうございますという気持ちで一杯です。20年間やって来て、最後にまさかこういう形でユニフォームを脱げると思っていませんでした。カープファンの皆さんには言葉では言い表せないぐらいの感謝の気持ちで一杯です。苦しい20年間でした。ただ、苦しいことを乗り越えて、今日、皆さんの前でパレードをして、ここで喋らせていただけて、本当に苦しいことを我慢して良かったなと思います」

画像: 苦楽を共にした僚友新井選手と共に、心からの笑顔で沿道のカープファンに応えていた黒田投手。

苦楽を共にした僚友新井選手と共に、心からの笑顔で沿道のカープファンに応えていた黒田投手。

黒田投手の一言、一言を噛みしめるように聞き入る3万人を超えるカープファン。惜別の静寂に包まれたスタンドからは涙ぐむ音も聞こえて来ました。

「20年間、何とか野球を続けてこられました。そして最後に世界一のカープファンの前でユニフォームを脱ぐことが出来ます。本当に最高の引き際だと自分では思っています。20年間、本当にありがとうございました」

黒田投手が最後の言葉を言い終えると万雷の拍手が沸き起こり、黒田投手を感謝で暖かく包み込みました。

画像7: 11月5日、広島で見たファンの力。 ~優勝報告会そして黒田の涙、ファンの涙~

スピーチのあとで、グラウンドを一周してサインボールをスタンドに投げ入れた黒田投手。ボールには自身のサインと共に“ありがとう”の言葉が添えられていました。

画像8: 11月5日、広島で見たファンの力。 ~優勝報告会そして黒田の涙、ファンの涙~

数え切れないくらい沢山のサインボールを次々に心を込めて投げ入れて行った黒田投手。

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時には2階席に届くくらいに目一杯の遠投をしました。その姿は、もう投げる必要はない、最後の最後に取っておいた自身の右肩を、愛するカープファンのために全て使い切っているかのようでした。

画像10: 11月5日、広島で見たファンの力。 ~優勝報告会そして黒田の涙、ファンの涙~

もしかしたら、実際にそうだったのかもしれません。これが本当に最後、ファンのためにもうこの腕がちぎれてもいい…。感謝を込め、必死にサインボールを投げ入れる黒田投手の姿から、そんな言葉が聞こえてきたような気がしたんです。

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そして、チームメイトが黒田投手を胴上げ。宙に舞った回数は永久欠番となった背番号と同じ“15”でした。黒田投手の表情は、9月10日のあの優勝での胴上げであった涙はなくて、子供のように無邪気で幸福に満ち溢れた清々しい笑顔でした。

画像12: 11月5日、広島で見たファンの力。 ~優勝報告会そして黒田の涙、ファンの涙~

胴上げを終えて、後輩たちと握手を交わし終えたあと。黒田投手は突然、マウンドの端にひざまずいて、マウンドに頭を垂れました。20年間の感謝だったのでしょう。屈み込んだその背中は小刻みに震え、頬には涙が流れていました。顔を覆った両手から溢れ出る涙…。ファンも黒田投手も、涙が止まりませんでした。

この日、ファンから贈られた沢山の感謝と涙、チームメイトとの別れ、寂しさ、20年間を投げ抜き、戦い抜いた日々が走馬灯の如く駆け巡る…。それを見守り、様々な思いを駆け巡らせ涙するカープファン。男気と呼ばれた黒田博樹が感極まり、初めて見せた神々しいほどに美しい漢の涙でした。

画像: マウンドの前でひざまずきむせび泣いた黒田投手。その時間は30秒以上に及んだ。3万人超のカープファンは静かに見守り、広島が生んだ漢と共に涙した。

マウンドの前でひざまずきむせび泣いた黒田投手。その時間は30秒以上に及んだ。3万人超のカープファンは静かに見守り、広島が生んだ漢と共に涙した。

2016年11月5日、ファンと選手が優勝を祝い、お互いに感謝を贈り合った素晴らしいカープの日となりました。この日再認識した誇りと情熱と愛に満ち溢れたカープファンの力。球団創立以来カープは広島の人々に希望と勇気を与え続けて来ました。そしてファンは、どんな時も選手たちを応援し、激励し、声を枯らして声援し、支え、後押しを続けました。カープファンの力は、選手に大いなる力を与え、25年ぶりの優勝を実現させてみせた。これぞ、ファンの力。そのことがこの日証明されたんです。

この連載は、今回が最終回です。最後まで読んでいただき本当にありがとうございました!

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