2015年のゆるすぽドラフト1位に指名した、サバット元世界王者、原万里子さんへのインタビューレポート#2。前回は、原さんとサバットの出会いについて(※こちら⇒)、お話を伺いました。

厳しい格闘技の世界でチャンピオンにまで上り詰めた原さん。果たして彼女はどんな人で、普段はどんな生活を送っているのでしょうか? 今回はそのあたりのお話を進めていきたいと思います。

やんちゃな子ども時代

原さんがサバットに出会ったのは、武蔵野美術大学を卒業し、グラフィック・デザイナーの仕事を始めてしばらくたってからのことでした。それから世界王者にまでなったくらいですから、当然、格闘技には慣れ親しんでいたのかと聞いてみると…

「いえいえ、もともと格闘技は好きではありませんでした。テレビで流れていたらチャンネル変えていましたもん(笑)。スポーツ自体も、中学の時の部活動くらいですね。3年間バスケ部でしたけど、ホントにそれだけ。高校は帰宅部で、大学でも学業が忙しく、スポーツらしいことは何も…」

意外な答えが返ってきて、少し驚きです。決してスポーツエリートというわけではなかったという原さん。師匠である窪田隆一さん(ジャパン・サバット・クラブ代表)に見初められた抜群の運動神経は、いつどこで培われたのでしょうか。

「あっ、でも子どもの時は、そこら中で遊び回っていましたよ。世田谷育ちですが、私が子どものころはド田舎でしたから。近所の子どもたちで空き地に集まって野球をしたり、木登りをしたり。結構やんちゃでしたね(笑)」

なるほど、小さい時に外で元気に駆け回っていたことが、抜群の運動神経の源だったということですね。納得です。「男の子っぽかったんですか?」と失礼なことを聞いても、「まあ、どちらかというと(笑)」と、快活な笑顔で答えてくれました。

「親には悪いことしたなあと思っています。やっぱり心配かけるじゃないですか…。でも、上から2番目の姉の方が、親にもっと心配と迷惑をかけているんで、まあ大丈夫かな(笑)」

原さんは、1男4女の5人兄妹の中で4番目だということもあり、ご両親からは“放ったらかし”に育てられていたそうです。「自由でしたね。人の道さえ外れなければ、どんな生き方を選ぼうが仕方ないかなという感じでした」という言葉の通り、原さんは子どもの時から大人になっても、自由に育っていきました。美大生だったはずの娘が、殴り合いの世界に…。

画像: やんちゃな子ども時代

仕事のモットーとは

原さんは現在、サバットをやりながら、フリーランスとしてグラフィック・デザイナーの仕事を続けています。グラフィックデザイン、ロゴデザイン、映像制作など、デザインに関することであれば、「何でもやります」とのこと。現在は、イベントの空間づくりの仕事を主に手掛けているそうです。

原さんの仕事のモットーは何でしょうか? 1つ目は、クライアントの要望に一発で応えることだそうです。「クライアントには迎合しますよ(笑)。そのためには、自分の我を通さず、相手に合わせることが大事。クライアントの話を端々まで聞き逃さず、相手の意図や好みを読み取ることにこだわっていますね」。2つ目は、効率性。「どんな仕事に対しても、どれだけミニマムなエネルギーで終わらせることができるかにこだわっています」とのこと。なぜこの2つのモットーを掲げているかというと、「練習時間を確保したいので(笑)」だそうです。

それにしても、この2つの仕事のモットーは、原さんがサバットを通じて学んだこと・得たことが生きているように感じます。サバットでは、他の格闘技やスポーツもそうであるように、心理的な駆け引きが重要になります。相手のやりたがっていることは何で、嫌がることは何なのか。それを試合の中で読み取りながら、戦いを進めていきます。それはまさに逆説的ながら、1つ目のモットーにある「相手の意図や好みを読み取ること」に通じているのではないでしょうか。

また、原さんが世界王者になったコンバ(フルコンタクト形式)では、相手を倒すことが目的になってきます。ポイントによる判定で勝敗を決めるアソー(ライトコンタクト形式)と異なり、動きが大きく派手なコンビネーションよりも、最短・最速で相手を仕留めるためにどう攻撃を組み立てるかが重要とのこと。これもまさに、2つ目のモットーである「効率性」に通じているように思います。

原さんは、サバットを通じて学んだこと・得たことを仕事に生かし、そのおかげで仕事を早く終わらせて、サバットの練習時間を確保できていると。まさに、サバットを中心にした人生を送っています。

「仕方ない。サバットに選ばれてしまった私、みたいな感じですから(笑)。サバットが人生の中心になっていますよ」

画像: 仕事のモットーとは

インタビューの最中、はつらつとしながらも、常に笑顔を見せていた原さん。そこには強さだけでなく、優しさが感じられるとっても親しみやすい女性でした。

さて、そんな原さんは、サバットに対してどんな思いを抱いているのでしょうか? 次回は、そのあたりをもう少し掘り下げて聞いてみましょう。

<次回へつづく>

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liu@savatejapan.com (代表)窪田隆一

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