5月15日、フクダ電子アリーナ・対ジェフユナイテッド千葉戦で、Jリーグに「ただいま」と言ったあの日から――。

翌週の22日には日立柏サッカー場でホームゲームを代替開催させていただき、7月3日には、熊本地震以来約3カ月ぶりに本拠地うまかな・よかなスタジアム(うまスタ)で試合をすることができました。熊本地震以降、走って、走って、走って、走り続けてきた彼ら。

ロアッソ熊本はついに今週末、11月12日(土)にホーム最終節を迎えます。

どんなに苦しい状況になっても、選手たちは熊本への想いを胸に戦い続け、サポーターの皆さんも声を出し続け、絶対に諦めませんでした。この連載「がまだせくまもと!」でもロアッソへ向けてエールを送ってきましたが、最終節へ向けて、今、どうしても届けたい想いがあります。

8月31日にうまスタで行われた、対愛媛FC戦。7月3日にうまスタの使用が再開されてから、観客席はずっとメインスタンドのみの使用でしたが、この日にゴール裏の部分まで使用解禁となったのでした。サッカーの試合においてゴール裏は、特に熱いサポーターたちが集まり応援を繰り広げる場所です。この日、ゴール裏で出会った方々と、そうでなくても応援に訪れていた方々の熱い気持ちを、今、ロアッソに届けたいと思います!

画像: 「僕らが応援をやめてしまうと、選手たちがピッチの上を走ってる意味すらなくなる」/がまだせくまもと!#32

試合開始前、入場ゲートが開門になると、ホーム側ゴール裏には次々とロアッソサポーターの皆さんが入ってこられました。その様子を見ていると、何やら見覚えのあるお顔が…!

この連載で以前レポートした7月31日の味の素スタジアム・対東京ヴェルディ戦(以前のレポートはこちら→)。その時応援に訪れていた、広島県出身・在住のロアッソサポーター、森國貴幸さんがいるではありませんか! 森國さんは、高柳一誠選手がジュニアユース時代にサンフレッチェ広島に在籍していた時からのファンで、その後高柳選手がコンサドーレ札幌に移籍すると札幌まで応援に行き、ヴィッセル神戸に移籍すると神戸に応援に行き、ロアッソに来てからはロアッソの試合に応援に通っているのでした。大きな大きな声援を送り続ける姿が印象的な、とても熱い想いを持っていらっしゃる方です。

うまスタで行われる試合にも8割方通っているという森國さん。この日は久しぶりのゴール裏解禁ということで、どんな思いか、話を聞いてみました。

「やっぱり僕らがいるべき場所って、選手たちの背中に声が届けられるこの場所だと思うんです。今、状況はあまり良くないんですけど、僕らが諦めるわけにはいかないので、選手たちが上を目指している以上、僕らも上を見て後押ししていくしかないと思っています。僕は常々、『ゴール裏は世界一諦めの悪い場所』だと思ってます」

め…、名言…!! それ、森國さんのオリジナルですか!?

「いえ、漫画の『サポルト!』からです(笑)。女の子のサポーターの話なんですけど。僕らも、どんな状況であっても途中で応援をやめる気はさらさらないですね。僕らがやめてしまうと、選手たちがピッチの上を走ってる意味すらなくなるので、選手たちが諦めずにピッチの上を走ってる限りは、僕らも諦めずに声を出し続けていこうと思います」

前回、味スタでも森國さんの応援を拝見したんですけど、声、すごく大きいですよね。

「それしか取り柄がないですから(笑)。それで周りのサポーターのみんなも頑張ろうっていう力に少しでもなってくれれば、僕はここにいる意味があると思うので。選手のことも応援しつつ、周りのみんなが少しでも頑張れるように励ませたらなぁ、と思いながらやってます。あと、『頑張ろう』とか『歌おう』とか、『う』で終わらせるポジティブな言葉で応援するように意識しています」

サポーターのプロですね!

「4クラブ渡り歩いてきてるので(笑)。広島で4年間サポーターの基礎をつくってもらって、札幌では、たとえ7-0になっても声量が下がらないサポーターの力も見せてもらったし。そして神戸でそれを応用して、周りのサポーターも元気づけられるような応援の仕方を工夫するようになって」

なんかもう、選手みたいですよね。移籍しながらいろんなチームのやり方を学んで成長していく、みたいな(笑)。

「ただ、移籍して受け入れてもらうためには、こうやって毎試合のように来て熱意を伝えて、覚悟を見てもらって、認めてもらうしか方法はないと思ってます。不器用なやり方ですけど、どれだけお金がかかろうが応援しに来て、生半可な思いじゃないっていうのを伝えたい。一人で応援するのもいいんですが、僕は、ロアッソを応援しているみんなと一緒に応援したいので」

森國さんの想い、声は、周りのサポーターの皆さんにも届き、選手たちの背中を後押ししてきたに違いありません。今シーズンも残りあとわずか。最後まで諦めずに、一緒に応援していきましょう!!

そして私は森國さんと別れ、いったんスタジアムの外に出てみました。スタジアムグルメ広場では、サポーターの皆さんが食べたり飲んだり楽しんでいらっしゃり、このうまスタの光景がまた見られていることがやはりうれしく思えるのでした。

その近くでは、ご夫婦がベンチに座って休憩をしていらっしゃいました。ロアッソの赤いTシャツを身にまとったお二人。私は思い切って声を掛け、お話を伺ってみました。

<続く>

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