今話題のスポーツ、ブラインドサッカー! ここまで、ブラインドサッカーのルールや特徴とともに、「ブラインドサッカーを通じて、視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会」を目指しているというお話をしてきましたね。

今回は、7月9日、10日の2日間に、アミノバイタルフィールド(東京都調布市)で開催された、第15回アクサ ブレイブカップ ブラインドサッカー日本選手権の決勝戦の様子をお届けしたいと思います!

決勝を戦うのは、4連覇を狙う絶対王者、Avanzare(アヴァンツァーレ)つくばと、悲願の初優勝を狙う、buen cambio yokohama(ブエンカンビオヨコハマ)! 両チームとも素晴らしい戦いぶりでここまで勝ち上がってきました!

期待される白熱の闘い。さぁ、満員の観客が見つめる中、ついにキックオフです!

画像1: 北澤豪さんの姿から見える『混ざり合う社会』の意義 アクサ ブレイブカップ ブラインドサッカー日本選手権#04
画像2: 北澤豪さんの姿から見える『混ざり合う社会』の意義 アクサ ブレイブカップ ブラインドサッカー日本選手権#04
画像3: 北澤豪さんの姿から見える『混ざり合う社会』の意義 アクサ ブレイブカップ ブラインドサッカー日本選手権#04
画像4: 北澤豪さんの姿から見える『混ざり合う社会』の意義 アクサ ブレイブカップ ブラインドサッカー日本選手権#04
画像5: 北澤豪さんの姿から見える『混ざり合う社会』の意義 アクサ ブレイブカップ ブラインドサッカー日本選手権#04
画像6: 北澤豪さんの姿から見える『混ざり合う社会』の意義 アクサ ブレイブカップ ブラインドサッカー日本選手権#04

試合は手に汗握る激闘に! 強さ、速さ、巧さ! 持てる全ての力を出し合い、観客はそのプレーの一つひとつに魅了されていました。この距離感で観戦できることも、ブラインドサッカーの魅力だといえるでしょう。

選手たちには惜しみない拍手が送られていました。最後まで気持ちを前面に押し出した気迫あふれる姿には、素直に心を揺さぶられました。スポーツの原点ってこれだよな、と。そんな風に感じられた、本当に素晴らしい試合でした。

結果は、田村友一選手の2ゴールで、Avanzareつくばの勝利! 4連覇達成です!

画像7: 北澤豪さんの姿から見える『混ざり合う社会』の意義 アクサ ブレイブカップ ブラインドサッカー日本選手権#04

続いて行われた閉会式。田村選手は2年連続での最優秀選手受賞となりました。

画像: 最優秀選手を受賞した田村友一選手(左)と、プレゼンターを務めた日本障がい者サッカー連盟会長の北澤豪さん(右)

最優秀選手を受賞した田村友一選手(左)と、プレゼンターを務めた日本障がい者サッカー連盟会長の北澤豪さん(右)

画像: 優勝したAvanzareつくばには、日本ブラインドサッカー協会のパートナーであり大会スポンサーである アクサ生命保険の小笠原隆裕執行役から、シャーレ、賞状、メダルが贈られました

優勝したAvanzareつくばには、日本ブラインドサッカー協会のパートナーであり大会スポンサーである
アクサ生命保険の小笠原隆裕執行役から、シャーレ、賞状、メダルが贈られました

全ての表彰が終わったと思われた後、もう1チームの表彰が行われました。選手全員が後ろを向きます。

画像8: 北澤豪さんの姿から見える『混ざり合う社会』の意義 アクサ ブレイブカップ ブラインドサッカー日本選手権#04

そう、大会を2日間にわたって支えてきた、400名を超えるボランティアの人たち。彼らがいなければ、決してこの大会は成り立たなかったでしょう。選手たちがピッチの上で輝きを見せた陰には、ボランティアの人たちの懸命な努力があったのです。そんな彼らに、選手たちから感謝の気持ちを込めて、大きな拍手が送られていました。

最後はみんなで記念撮影。

画像9: 北澤豪さんの姿から見える『混ざり合う社会』の意義 アクサ ブレイブカップ ブラインドサッカー日本選手権#04

閉会式後、日本障がい者サッカー連盟会長の北澤豪さんが取材に応えました。

「いいプレーが多く見られて、チーム数もどんどん増えて、全国的な広がりをみせているなと感じました。(日本代表は)リオ(パラリンピック)の出場はかなわず残念でしたが、これだけの観客が集まったことで、途絶えてはいないなと実感しました。日本のスポーツは、国際大会への出場権を逃すと注目度が下がるものですが、そうはならなくてよかった。

きっとそれは、ブラインドサッカー協会の理念に共感してくれているからだと思います。あと自分が(選手、観客、ボランティアとして大会に)参加することへの期待感とか、参加することによる自分自身の変化とか、そういったものもあるのかなと。幼稚園児からおばあさんまで、さまざまな人が集まってみんなで一緒に何かをやれているというのも、ダイバーシティという意味でいいことだなと思います。もっともっとこれからも広がりを持たせていきたいですね」

こうして、アクサ ブレイブカップ ブラインドサッカー日本選手権は無事、終了しました。

最後にこぼれ話をもう一つだけ。

会場で撤収作業が行われている中、取材を受けていた北澤さん。その姿を見ていたボランティアの方に、取材が終わった後で、北澤さんは優しく声を掛けました。「ボランティア、ありがとね」。その後で握手もしてもらったボランティアの方は、まさに望外の喜びといった表情を浮かべていました。

さらに北澤さんは会場を立ち去るとき、残っていたボランティアの方たちに向かって、大きな声で感謝の気持ちを言葉にしました。

「この2日間、本当にありがとうございました! 皆さんのおかげで、本当に素晴らしい大会を開催することができました! 引き続きご支援のほど、よろしくお願いします!」

ボランティアの皆さんからは、「ありがとうございました!」といった声と、大きな拍手が送られました。

引退してから10年以上が経った今も、現役時代と変わらぬスーパースターのオーラを身に纏っている北澤さん。ですが、そんなことを微塵も感じさせず、ボランティアの皆さんに同じ目線で感謝の気持ちを伝えている。選手の皆さんとも同じ目線に立ちながら笑い合っている。そんな姿には、まさに日本ブラインドサッカー協会が掲げているビジョンを体現しているように感じました。

「ブラインドサッカーを通じて、視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会を実現すること」

この大会には間違いなく、その目指している世界があったように思います。障がいも含めたお互いの個性を尊敬し合い、笑顔を浮かべながら言葉を交わしている。

ブラインドサッカー日本選手権は、障がい者スポーツの大会としてはとても大規模なものへと成長を遂げました。3,347人の来場者、15チームの選手、400人以上のボランティア、そしてスタッフの皆さん。多くの方々が、ビジョンに共感しているからにほかならないでしょう。ですが、世の中全体で見たら、まだまだほんの一部にすぎないのもまた事実です。ここにあった世界が、当たり前のようにどこででも見られるようになれば…。

「だってそんな世の中の方が面白くないですか? 自分にないものを持っている人たちと一緒にいることで、自分自身の視野も広がって、人としても成長できますしね」(北澤さん)

僕も同じことを感じています。

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