一つの目標へ向かってみんなで動き回る『ミツバチサッカー』

佐藤光治監督のもと、みんなで立ち向かう高校総体・全国大会。国府高校がどんな戦いを見せるのか、とても楽しみです!

私は、「国府高校のサッカーって、一言でいうとどんなサッカーですか?」と尋ねてみました。

「スーパースターの選手がいるわけでもない中で、どうやって勝ってきているかといったら、一言でいうと『ミツバチサッカー』です。ミツバチって、一つの目標へ向かってみんなで動き回る。『ミツバチサッカー』というのは、人の気持ちを大事にするとか、自分の力を仲間や集団のために使うということなんです」(佐藤監督)

画像1: 一つの目標へ向かってみんなで動き回る『ミツバチサッカー』

国府高校サッカー部は、「友のために」という言葉を横断幕に使っています。常に周りのことを考え、仲間のために、後輩のために、サッカー部に関わる全ての人たちのためにという想いが、彼らの“強さ”の秘密なんだと思いました。

部長の先生はサッカー部の立ち上げ当初からずっといらっしゃるそうで、OBの方々も先生を訪ねて来たり、縦のつながりも強いそう。先輩たちのエピソードや想いも脈々と語り継がれています。

さまざまな人たちへの感謝と想いを胸に、全国大会へ挑む国府高校。

「リアルな目標は、ベスト4です。夢とかじゃないんです。自分たちが持っている力をちゃんと出して、仲間を信じてプレーすれば、ベスト4まではいける。でもこれは、あくまで指導者としての目標です。部員たちをどこまで引き上げたいかという目標が、ベスト4。部員たちは一戦一戦頑張るということと、自分たちの特徴を生かすということだけに集中していれば、大丈夫だと思っています」

佐藤監督は、迷いなく話し続けます。

「僕らにとって、県予選優勝は通過点にしかすぎない。部員たちもそれを理解しているようです。やっぱり県を代表するというプライドと、責任と、自覚と、そういったものがなければ全国大会に行くべきじゃないと思いますからね」

画像2: 一つの目標へ向かってみんなで動き回る『ミツバチサッカー』

「僕らが行きます」

佐藤監督は、県予選の決勝の直前、部員さんたちにこう言ったそうです。

「お前たちが本当に熊本を背負って戦う意識があるのなら、優勝すべきだ。国府が全国に行った方がいい。だけど、1回戦や2回戦で簡単に負けるような思い出づくりで行くんだったら、どこが行っても一緒だろ?」

すると部員さんたちは、こう答えたそうです。

「僕らが行きます」

熊本県には、まだまだ避難所で生活している方々がたくさんいらっしゃいます。最後に佐藤監督に、熊本県の皆さんへ、また、全国の皆さんへ伝えたいメッセージを聞いてみました。

「僕らができることは、熊本の皆さんに勇気と元気を与えられるような試合をするということ。全国の皆さんには、本当に一生懸命やっている姿を見せたいです。いいプレーをしていいことを言うよりも、必死にボールを追いかけている姿だけで、多分、メッセージとして伝わるのではと思います」

画像: 「僕らが行きます」

「全国大会では注目度も高いでしょうね」と私が言うと、ちょっと固まった笑顔で「プレッシャーかけてるんですか!?」と佐藤監督(笑)。

「ほかの高校もみんな勝ちたいと思ってやってるわけだから、結果はどうなるか分からないですけどね。人生では、勝ちたくても勝てないこともある。生きたくても生きられなかった人もいる。でも今回、うちの部員たちは生きるか死ぬかっていう思いをして、生きるということ、サッカーができるということは、当たり前のことではないと分かった。その経験はやっぱり最後の最後には大きな力になると思いますよ」

彼らが全国大会でボールを追いかけている姿が、今から楽しみでなりません。初戦は7月27日(水)12時キックオフ、茨城県の鹿島学園と対戦です。

次回は、部員さんたちを代表して4名が語ってくれた、全国大会へ向けての意気込みなどをお届けします!

<続く>

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