「三度の飯より野球が大好き!」そして「三度の飯より神宮球場が大好き!」な山本祐香がお送りする、神宮球場潜入レポート。永渕場長に案内していただきながら90周年を迎えた神宮球場を知っていく、という贅沢なこのレポート、第6回の今回がいよいよ最終回です!

神宮球場のエピソードで、とても有名なものがあります。荒木大輔さんの伝説、と言えばおわかりの方も多いですよね! 早稲田実業高校時代、春夏と5季連続で甲子園の土を踏んだ荒木大輔さん。一年生から大活躍し、その端正な顔立ちから人気も高く「大ちゃんフィーバー」を巻き起こしました。その後、ヤクルトスワローズにドラフト1位で入団した荒木さんの人気はとどまることを知らず、神宮球場はクラブハウスからグラウンドまでファンの前を歩いて移動しなければならないため、荒木さんの周りには人だかりができて歩くこともままならなかったのです。そこで作られたのが、かの有名な通称「荒木トンネル」!!

クラブハウスの建っている敷地の中に、その入り口はあります。

一見、物置のようです(笑)。この先にトンネルが続いているとは思いもしませんよね。しかも、本当に端の方にひっそりとあるのですよ。

こんな陰にひっそりとです(笑)。

それでは、さっそくトンネルの中へ! クラブハウス側、球場側、それぞれらせん階段になっておりその下に数十メートルの通路があります。当たり前ですが、本当にただ歩くだけのために作られた、まさに「トンネル」という空間。

ここで悲報をお伝えします…。なんと私、階段の写真は撮ったのですが、通路の写真を撮り忘れてしまいました! なんてこと! ただ、荒木トンネルはスワローズの練習見学会などのイベントに参加すると通ることができるのです! 気になる方はぜひ応募してみてください。あの荒木トンネル通ったよ、なんて自慢になること間違いなしです! と、自分の失態をごまかそうとしているのがバレバレですが、普段一般の方が入れないところに入れる企画というのは意外とたくさんあるので、チャンスを逃さずご参加されることを本当にオススメします!

この荒木トンネルを抜けた先には、グラウンドにつながる通路があります。ここは荒木トンネルを通らないで外を歩いてきた選手も通るところです。細い通路を歩いていくと目の前にパッと広いグラウンドが現れる、ってなんか素敵ですよね。ここを抜けて「今日もよろしくお願いします」と一礼して、グラウンドに足を踏み入れるのです。

さあ、そして、ここからは球場の外周を探索します。神宮球場は拡張したり、改修したりを繰り返して90年を迎えました。ですから、90年前からあるものもあれば、あとから作られたものもあります。どの部分がいつからあるものなのか、永渕場長に教えていただきます。たとえば、この石は90年前から変わらずあるもの。

画像5: 三度の飯より神宮球場が大好き! #6(最終回)

何気なく見ていたこの石も、形を変えずに90年間球場を支えてきたと思うと、なんだか愛おしくなってきます。

球場の正面の門に使われているこの石も90年前からあるものだそうです。

画像6: 三度の飯より神宮球場が大好き! #6(最終回)

この石は正門の両側に一つずつありますが、この球場を囲う塀が作られる前から石だけ二つあったそうです。明治神宮外苑の他の場所にも同じような石が置かれているそうで、きっと、ここからが明治神宮外苑の敷地だということを表す目印だったのだろう、とのことです。

1931(昭和6)年にはアーケード型通路が作られ、スタンドなどの整備とともに外観も大きく変わってきました。

画像7: 三度の飯より神宮球場が大好き! #6(最終回)

球場の中でも、このように柱が二つ並んでいるところは、手前の柱が90年前からあるもの、奥の柱は拡張工事をしたときのもの、と少し見渡すとその歴史がわかる部分を見つけることができます。そんなところを見つけて歩くのも楽しいかもしれませんね。

画像8: 三度の飯より神宮球場が大好き! #6(最終回)

二階席もあとから作られたものなので、この6入口と書かれた柱より向こう側は歴史が浅い部分なのだそうです。

画像9: 三度の飯より神宮球場が大好き! #6(最終回)

ああ、愛おしい。歴史を知れば知るほど、神宮球場が愛おしくなってきます(笑)。ずっとここに居てくれてありがとう。大好きな野球を観させてくれてありがとう。そんな想いで胸がいっぱいになります。

神宮球場の事務所にある応接室にも、貴重なものが飾られていました。1926(大正15)年竣功当時の外壁です。

画像10: 三度の飯より神宮球場が大好き! #6(最終回)

この外壁の一部で、当時神宮球場はクリーム色だったということがわかります。

そして、こんな絵も。

画像11: 三度の飯より神宮球場が大好き! #6(最終回)

これがいつ描かれたのか、何のために描かれたのかはわかっていないそうですが、スタンドの前にネットもないですし、かなり前に描かれたものなのでしょうか。なぜか椅子が三色に塗られているのが気になりますね。

神宮球場は90年という歴史の中で、たくさんの試合、たくさんの人間模様、そして街の移り変わりを見てきたことでしょう。その中にはいいことも悪いことも、楽しいことも悲しいこともあったと思いますが、私のように野球を神宮球場を愛する人が集う場所だということだけは今も変わりません。90周年を迎えて、きっと体のあちこちが痛んできているでしょうが、命続く限りまだまだこの先もそこに居続けて、私たちを見守り続けてくれることを切に願っています。

今年の11月5日には、そんな神宮球場の90歳をお祝いする「明治神宮外苑創建90周年記念奉納試合 東京六大学選抜 vs 東京ヤクルトスワローズ」が行われます。80周年のときも同じカードで試合が行われ、盛り上がりを見せました。今年も熱い戦いを見せて欲しいですね!私も神宮球場で観戦します! そして、70周年のときには「東京六大学選抜 vs 東都大学選抜」が行われていました。今後もこの神宮球場で、今までにない対戦やいろいろな対戦が見てみたいな、とも思います。

まだ神宮球場に行ったことがないという方は、この機会に気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。今年のプロ野球公式戦は全日程終了してしまいましたが、大学野球は今、秋の東京六大学リーグと東都大学リーグの真っ最中です。神宮球場のホームページを見れば、その日に行われている試合を確認することができますので、ぜひ見てみてください。常に全力プレーで青春を感じる大学野球も必見ですよ!

★明治神宮野球場HPはこちら→ 

最後に、今回の取材を快く引き受けてくださり案内役までしてくださった永渕場長、西原さん、そしてお仕事中にも関わらず優しく丁寧に対応してくださったみなさん、本当にありがとうございました。神宮球場の裏側をたくさん見せていただいたことで、今まで以上に神宮球場が大好きになりました。このレポートを見てくださったみなさんも、同じ思いだったら嬉しいな、と思います。これからも私は神宮球場に通って、たくさんのドラマを目に焼き付けたいと思っています。今後も神宮球場の古き良きものを守りつつ、新しい顔も見せていただけたら嬉しいです。

本当に、本当にありがとうございました! 大好き、神宮球場!!

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